水回りのリフォーム費用を安く抑える8つのコツ

家や車に続く、大きな買い物であるリフォームは、できる限りコストを抑えたいもの。
もちろんリフォーム費用を抑えるあまり、
イメージと違う仕上がりになってしまっては元も子もありません。

「リフォームの品質は変えたくないけど、コストダウンは絶対したい!」
「でもリフォーム会社と価格交渉をするのはちょっと気が引ける……」
というあなたにおすすめの方法として、
水回りのリフォームにかかる費用を安く抑えつつ、理想のリフォームを実現するコツを厳選しました。

まずはリフォームの優先順位を

「ついでに」に要注意

リフォームを本格的に検討すると、メーカーのカタログやショールームを目にすることが多くなります。
便利な機能がたっぷりついた、おしゃれなデザインの新製品はついほしくなってしまいますよね。
一生に一度か二度のリフォーム。
「せっかくの機会だから、ついでにあれも、これもリフォームしたい!」と思うのは当然です。

ですが、この「ついでに」が予算オーバーの引き金になることが多いのです。
「せっかくだから、これもついでに」と追加していき、
いざ見積もりを見てびっくり、というのはよく聞く話でもあります。

そうならないために、まずはリフォームの優先順位をしっかりと決めておきましょう。
水回りで最もリフォームをしたいところはどこなのか。
それがお風呂であれば、浴槽が古くなっているのか、
将来を見据えて手すりや暖房機能を追加したいのか、
あるいは給湯をガスから電気にかえたいのか・・・。

優先順位を決めるときには、家族と相談して
全員のリクエストをなるべく反映するように心がけるとよいでしょう。
また、予算が少し余ったらやりたいリフォームなど、
優先順位の低めのリフォームも整理しておくとスムーズですよ。

優先順位をつけるメリットとは

少し面倒ですが、はじめの段階でしっかりと優先順位をつけておくことは、
イメージ通りにリフォームを仕上げるためにも役立ちます。
リフォーム完成後に「こんなつもりじゃなかった」とならないためにも、
優先順位をつけるメリットは大きいものです。
 
さらに、優先順位をつけると
リフォーム会社との打ち合わせがスムーズにできるようになります。
思い通りに仕上げるためには、リフォーム会社とのコミュニケーションは思いのほか大切です。
優先度ごとにわけておくと、リフォーム会社にも伝わりやすく、
打ち合わせの際のミスコミュニケーションを避けることができますよ。


 
優先順位がはっきりすると、リフォームの予算のかけ方にもメリハリがつけられるようになります。
どうしても譲れないところにはお金をかけ、
優先順位の低いところでコストダウンするなど、理想のリフォームに近づけることができます。

建材や設備でコストダウン

リフォームのパックプランを選ぶ

優先順位をつけたあとは、実際の建材や設備を選ぶ流れになります。
ここでコストダウンできる方法、それは水回りリフォームのパックプランを選ぶこと。
リフォーム会社によって2点セット、3点セットなど
いろいろな水回り設備の組み合わせがラインナップされています。
それぞれの設備を個別にリフォームするより格段にお得な、うれしい価格設定になっています。

パックプランに含まれる設備は、各メーカーの標準的な仕様のものがほとんどですので、
スタンダードな設備でリフォームしたい、という方におすすめです。

お得なパックプランですが、
設備にとことんこだわりたい方や、水回りのレイアウトを変えたいという方には不向きです。

パックプランは、スタンダードな設備をそのまま入れ替えるという工事内容であることが一般的。
そのため、含まれる設備をよりハイグレードのものに変更したり間取りを見直したい場合は、
パックプランではなくオーダーメードなリフォームが適します。

型落ちモデルを選ぶ

水回りの設備は定期的に各メーカーが新商品を発表します。
新商品のリリース後には、型落ちのモデルは安値で販売されることがあります。
また、大量に仕入れてしまったなど、
リフォーム会社がさまざまな理由で不良在庫をかかえているかもしれません。
その場合はお得な価格設定にしてもらえることもあるため、リフォーム会社に確認してみるとよいでしょう。

リフォーム会社に確認する際、
型落ち品であってもリフォームの品質は変えたくないという希望はしっかり伝えるのがベターです。

グレードやオプションを見直す

建材や設備のグレードそのものを見直すというのは、コストダウンの王道のひとつです。
グレードを一つ下げても問題ないと思える場合、見直してみるのも有効な方法ですね。
特に、優先順位の低いリフォーム箇所は、グレードの見直しでコストをぎゅっと圧縮できるかもしれません。

設備のオプションの見直しをかけるのも、コストを抑えるコツです。
優先順位を参考にしながら、
本当に必要なオプション機能かどうかをもう一度考えてみましょう。
オプション機能はついついつけたくなってしまいますが、数が集まればコストも膨らんでしまうもの。
適切な取捨選択はコストカットの近道です。

コストダウンの裏技は、実はプロであるリフォーム会社の方が詳しいです。
値引きのお願いは少し気が引けますが、
「コストダウンしたいのですが、何かいい方法はありますか?」という質問は印象が違います。
リフォーム会社を味方につけて、プロ目線のアドバイスをもらうのも賢い方法ですね。

リフォーム業界の裏技!?でコストダウン

リフォーム閑散期の施工をねらう

時間の余裕があるようでしたら、
リフォームの閑散期まで待ってリフォームするのもコストダウンに有効です。
一般的にリフォームの閑散期は、毎年4月から8月の間といわれています。
もちろん地域によって多少ばらつきはありますが、2月や3月の年度末は避けるほうがよいでしょう。

閑散期にリフォームをするメリットとしては、
腕のいい職人さんに担当してもらえたり、
繁忙期には難しい値下げが期待できたりといいことずくめです。

リフォームに関する補助金の締め切りに追われ、
何かとあわただしい年度末はリフォームの繁忙期でもあります。
リフォーム会社にとってはかき入れ時となる年度末の施工依頼は、
時間に余裕のある方は避けた方が無難でしょう。

リフォームに関する補助金を使う

耐震や防災、省エネや環境対策、バリアフリー等に関するリフォームには、
国や自治体の補助金が適用できる場合があります。
補助率は補助金の種類によって異なりますが、
10%から3分の1、バリアフリーリフォームでは条件があえば補助率はさらに高くなります。

ただし、国や自治体のお金である補助金ですから、支給にはさまざまな条件があります。

基本的にはリフォーム着手前の事前申請、
また決まった期限までに工事に着手しなければならない着手期限や、
ほかの補助金と併用できないなど、細かい条件が決められています。
補助金を利用する際は、条件が適合するかなど、リフォーム会社に事前に確認することをおすすめします。

自分でできることは自分でやる

極力コンパクトにおさめたい水回りのリフォーム費用。
その構成は、設備費用が6割、撤去や工事などの施工費用が3割、その他雑費が1割といわれています。
設備費用がいかに大きな割合を占めるかがよくわかりますね。 

これらのうち、プロにおまかせしなくてもできる作業を自分でやってコストをより節約することも可能です。
例えば、施工費に含まれる「家具撤去作業」
備え付けの設備は難しいですが、動かせる家具は自分たちで撤去することでコスト削減につながります。

ただし事前にリフォーム会社と、どこまで自分たちでやり、
どこからをお任せするかを打ち合わせすることが無用なトラブルを避ける秘訣です。

まとめ

大切な我が家を素敵にグレードアップする水回りのリフォーム。
とはいえコストはミニマムに抑えたいのが本音ですよね。
コストダウンの方法は、何かをあきらめることではなく、
家族やリフォーム会社と相談しながら実現できるものばかりです。
快適な理想のスイートホーム実現のため、ぜひ参考にしてくださいね。