【見学可!】水再生センターってなんだろう?〜私たちの下水が処理されるまで〜

車で高速道路を走っているとき、「水再生センター」という施設をよく目にするんです。
おそらく水の処理に関する公共施設なんだろうと思っていましたが、よく調べてみると、
東京都では下水処理場の名称が「水再生センター」に変わったそうなのです。(知りませんでした^^;)

これを機に、水再生センターについて調べてみることにしました。
東京都民の生活を支える水再生センターとは一体、どのような施設なのでしょうか。

2004年、下水処理場は水再生センターに改称

まずは水再生センターという名称について調べてみたところ、
下水処理場から水再生センターへと改称されたのは2004年とのことです。
ずいぶん昔に名前が変わっていたようですが、私は年代的に「下水処理場」でインプットされているので、今まで気づかなかったのでしょうね(^^;)

水再生センターという名称は公募で決まり、
「汚れた水をきれいな水にし、再生・循環させる」という役割から、この名前が選ばれたそうです。
東京都にある下水処理施設のほか、神奈川県の一部の施設も、水再生センターという名称を使用しています。

水再生センターの役割

水再生センターの役割は、私たちが家庭から出した生活排水(風呂や台所、トイレの水)や、工場廃水などを浄化することです。
一般的な下水処理施設と同じく、運びこまれた下水は一旦沈砂池に溜められ、大きなゴミを取り除きます。
その後、オゾンや微生物によってさらに水をきれいにし、無害な状態になった水を河川等に放流しているのです。

浄化の過程で発生した汚泥は焼却処理したり、建材等として一部リサイクルされたりもします。
こうした一連の流れを見ると、「水再生センター」という名前がしっくりきますよね。

水再生センターの場所

水再生センターですが、東京都下水道局が管理する当施設は20箇所です(区部13か所、多摩地域7か所)。
場所は次の地図の通りです。


東京都下水道局HPより>

地図を見ていて気づくのは、水再生センターが大きな河川や海沿いに配置されているということです。
水再生センターで浄化された水は、そのまま河川に放流されるのですから、河川の近くにあるのが合理的ですよね。

また、浄水施設と聞くと広大な土地にあるイメージですが、意外と都心にも多くあります。
地図で確認すると、「自宅の近くに水再生センターがあった」という方も多いのではないでしょうか。
人口密集地や工場が多い地域はそれだけ下水の量も多いでしょうから、施設を分散させて効率よく下水処理しているのでしょう。

水再生センターは見学することができる!

ご紹介してきた水再生センターのほとんどは、内部を見学することができます。
社会見学の一環として訪れてみてはいかがでしょうか(^^)?

水再生センターを見学したい場合は、各再生センターに直接連絡と予約をします。
東京都内の水再生センターの一覧はこちらからご確認ください。

また、東京には他にも下水関連の施設が充実しています。
水再生センターとあわせて、一度訪れてみるのもおすすめです。

これであなたも浄水施設マスターですね!