水道から水が出ない!困ったトラブルの原因と対処法

水が出ないトラブルの原因を見つけよう


毎日の暮らしで欠かせないのが、水ですね。
それなのに、蛇口をひねっても水が出ない、なんていう事態になると本当に困りますね。
慌ててしまって「いったい何が原因なんだろう」「水が使えないと困るのに」と焦ってしまいがちです。

水が出なくなる原因には、色々なものが考えられます。
まず原因がわかれば、それに対応する方法を取ることができますよね。

水が出ないときにチェックしたいポイントと、対処方法をご紹介します。





水が出ないときにまず確認することは2つ

チェックポイント①水が出ないのは複数の蛇口?


まずは、ひとつの蛇口だけでなく、他の蛇口からも水が出ないかどうかチェックしてみましょう。
他の蛇口からも水が出ないなら、部分的な故障などではなく、
住居全体の水の供給が止まっている可能性が高いですよね。

他の蛇口からも水が出ないことを確認したら、忘れずに蛇口を閉めておいて下さい。
再び水が出るようになった時に、
蛇口が開けっ放しでは大量の水が出る恐れがあります。
特にマンションの場合は、下の階への漏水トラブルにつながる恐れもあるので、蛇口をしっかり閉めておきましょう。

チェックポイント②水が出ないのは自宅だけ?


また水が出ないのは、自宅だけなのか、近所でも水が出ないのか確認してみてください。

自宅だけ水が出ないという場合には、

・水道料金の滞納
・止水栓や元栓が閉まっている
・断水
・凍結
・水道管の劣化

などの原因が考えられます。

近所一帯またはマンションの他の部屋でも水が出ない場合には、

・水道工事や事故による広範囲の断水
・地震などの災害の影響
・水道管の劣化
・マンションの受水槽やポンプの故障


等の理由が考えられます。

確認が済んだら、あてはまる原因を考えてみましょう。

水が出ないときにチェックすべき原因と対処法7つ


水道料金の滞納


水道料金を支払っていない状態が続くと、水道を止められるケースがあります。
利用停止までに、督促状や給水停止予告書が届いているはずですが、
それでも支払っていないと水道を止められます。

引っ越し直後で忙しかった時や、コンビニ払いの人に起こりうるトラブルです。

基本的には滞納した水道料金の全額支払いによって利用を再開できます。
水道を停止されることを防ぐためにも、
あらかじめ口座振替やクレジットカード払いにしておくほうが安心ですね。

余談ですが、水はライフラインの中でも特に重要なものです。
そのため、水道料金の支払いが滞っていても、
すぐに水道を止められるということはありません。

逆に言うと、滞納が原因で水を止められたということは
よほど長期間に渡って滞納している状態です。
うっかり忘れてしまわないよう気をつけてくださいね。

止水栓が閉まっている


蛇口周りの修理やメンテナンスのために止水栓を閉めていて、
そのままの状態になっているケースも水が出なくなります。

自宅内で一か所だけ水が出ない場合は、
その箇所の止水栓が閉まっている可能性が考えられます。
止水栓を開けるとまた水が出るので安心してください。

止水栓は、宅内の水回りの設備のすぐ近くに設置されています。
トイレであればトイレタンクの横、
洗面台であれば洗面台下の収納などに止水栓がありますよ。

止水栓例(トイレ)

止水栓には主に、手で回すことができるハンドルタイプか、
マイナスドライバーを使うドライバータイプの2通りがあります。
タイプに合わせて、止水栓を反時計回りにまわして開けてみましょう。



元栓が閉まっている


新居に引っ越したばかり、長期間空家の状態だった、メンテナンス後に元栓を閉めたままになっている
といった場合に起こります。

この場合も、元栓を開けると水はまた出てきます。

水道の元栓と止水栓は混同されることも多いのですが、厳密には違うものです。
元栓(正式には第二止水栓といいます)は通常、屋外にあり、水道メーターとセットで設置されています。

ちなみに、
上水道は、地域の配水管から各住宅へ分岐され、給水管によって運ばれます。
途中で元栓や水道メーターを経由して、住宅内部まで運ばれ、
器具の近くの止水栓を経て蛇口まで水が届くようになっています。

工事などの際に、家全体の水の供給を停止するときには、元栓を閉めておくのですが、
どの蛇口からも水が出ない場合は、元栓が閉まっているのかもしれません。



元栓の位置は、住居のタイプや規模によって違います。

一戸建ての場合は、敷地内の地面に水道メーターと元栓が入ったメーターボックスが埋め込まれています。
一般的には、道路から敷地に入ってすぐの地面にメーターボックスがあることが多いです。
雑草で覆われていたり、上に自転車や自動車を停めていたりすると、
メーターボックスのフタが見つけにくくなることもあるので、
普段から、メーターボックスの周辺は片付けしておく方がいいですね。

「量水器」と書かれた長方形の小さなフタが見つかったら、メーターボックスのフタです。
フタの色は青、黒、シルバーなどの色をしており、フタを開けると、水道メーターの隣に、元栓があります。
元栓には手で回せるタイプのバルブや、レバー式のバルブがあります。


マンションの場合は、玄関横のパイプシャフト内に水道メーターと元栓があります。
水道メーターのフタや元栓についている札で、部屋番号がわかるはずなので、
自室の部屋番号を確認してから元栓を開閉しましょう。
誤って他の部屋の元栓を触らないように注意してください。


小規模なアパートの場合には、地面にメーターボックスが埋まっている場合と、
パイプシャフト内にある場合と、どちらの場合もあります。
お住まいの住居に合わせて、確認してみてください。

水道工事等で断水している



水道工事によって断水する場合は、前もってチラシや広報車などで告知があるはずです。
お知らせを見落としていないか、確認してみましょう。

また突発的な事故で断水している場合は、自治体のサイトでチェックできます。
電話で確認してみてもいいですね。

断水が復旧するまでは時間がかかることもあります。


大きな災害で水がでない、断水しているという場合は、水道の復旧を待つことになります。
地域の避難所など給水拠点で水が供給される場合には、活用しましょう。

凍結している



寒い季節には水道管が凍ってしまい、水が出なくなることがあります。

自然に融けるのを待つ、または凍った部分にタオルをあてて上からぬるま湯をかけるようにします。
温度は40度が目安です。

急に熱湯をかけると水道管破裂の恐れがあるので、注意が必要です。
タオルをかけることで、熱の衝撃を和らげる効果と、
広範囲にお湯をかけられる効果が期待できます。

寒い季節に備えて、水道管の凍結を防ぐ方法を知っておくのもいいですね。



水道管が劣化している



築年数が古い建物では水道管が劣化している恐れがあります。
古い水道管の内部が錆びていると、サビが内部を塞いでしまって、水が出なくなることもあるんですよ。
水道管の点検や修理が必要です。


一戸建てなら水道業者に依頼しましょう。
またマンションなら、管理会社に連絡して点検や修理をしてもらうことになります。
ちなみに水道管の経年劣化の修繕は、
基本的に大家さん(賃貸人側)の費用負担になります。





マンションの給水設備が故障している


マンションには、地域の配水管から一度水を溜めるための受水槽やポンプが設置されているケースが多いです。
受水槽やポンプが劣化していたり、破損や故障があったりすると、マンションに水が供給されなくなります。
大家さんや管理会社に連絡して、給水設備を点検、修理してもらいましょう。



まとめ


水が出なくなる事態は、さまざまに原因に合った対処法を取ることで解決します。
マンションにお住まいの場合には、
水が出ないために慌てて管理会社に連絡してしまいそうですね。
しかし、まずは地域の断水など、他の原因をチェックしてみましょう。
蛇口から水が出ないという場合になっても、落ち着いて原因を探して対応してみてください。

水が出なくなる原因には、寒さによる凍結や断水など、避けがたいものもあります。
一方で、料金の支払いや日ごろの水回りのメンテナンスなど、
前もって防げる原因はできるだけなくしておきましょう。