タンクレストイレとタンクありトイレ、どちらを選ぶ?メリットとデメリットを徹底解説
トイレのリフォームでいちばん迷うポイント。
「タンクレストイレとタンクありトイレ、どちらを選んだらよいの?」ではないでしょうか。
タンクレストイレは見た目がすっきりしていて、なんだかおしゃれな印象。
でもタンクありトイレとの違いって、知っているようで知らないことが多いですよね。
そんなあなたのために、タンクレストイレの仕組み、メリットとデメリットを徹底解説します!
ぜひトイレのリフォームの参考にしてくださいね。
目次
タンクレストイレとは?
水道直結型で水を流す仕組み
タンクレストイレは、その名の通りタンクのないトイレです。
ロータンクという便座の後ろのタンクがないため、すっきりたデザインです。
タンクレストイレの仕組みは、水道管から直接水を流す水道直結型。
つまり水道の水圧によって排水する構造です。
タンクに水がたまるまで待つ必要がないので、連続して流すことができます。
一方、タンクありトイレはロータンクにためた水で流す構造です。
ロータンクから流すため、水道の水圧にかかわらず流すことができます。
流すと同時に、ロータンクへ次の給水がされる仕組みで、
その給水により、手洗いができるようになっているタイプが主流ですね。
コンパクトな設計
タンクがないことによって、タンクレストイレはコンパクトな設計になっています。
タンクありトイレの奥行きは約80cmですが、タンクレストイレは70cmほど。
約10cmも省スペースになっています。
たかが10cmとはいえ、トイレルームでは貴重なスペース。
一般的なトイレルームの奥行きは124cmから170cmです。
そんな小さな空間の10cmですから、タンクレストイレの与える印象は広々としたものになります。
タンクレストイレのメリット
トイレが広く使えて見た目もすっきり
タンクレストイレのいちばんのメリットは、トイレが広く使えることです。
トイレルームという限られた空間で、10cmもの余裕のスペースは印象に大きな差を与えます。
床や壁面が目に多く入るようになるため、実際の寸法以上に広く感じます。
タンク分の高さがなくなるため圧迫感も消え、思いのほかすっきりした空間になりますよ。
来客時など、意外に見られることが多いトイレルーム。
トイレルームもおしゃれで清潔感のある空間にしたい、という方にタンクレストイレをおすすめします。
すっきり広々とした好印象を演出してくれること間違いなしです。
ちなみに、トイレをもっと広く見せる簡単なコツをご存知ですか?
それは、トイレマットを床と同系色のものにすること。
足元がすっきりとして奥行きを感じられるようになるため、より広く見えるのです。
ぜひ一度試してみてくださいね。
節水型が多い
タンクレストイレには節水タイプが多いのも特徴のひとつ。
水をためないタンクレストイレにとって、いかに少ない水で流すかは重要なポイントなのです。
各メーカーも、節水でもしっかり流す洗浄能力にはこだわりを持っています。
中には1回の使用水量が大で5L前後、小だと4Lを切るモデルも。
約15年前のトイレは1回で13Lも使っていたというから驚きですね。
家族全員が毎日使うトイレだからこそ、節水にも気をつかいたいもの。
節水型のタンクレストイレなら、いつも通りに使うだけで毎日節水ができる優れものです。
掃除がしやすい
掃除がしやすいところも、タンクレストイレの大きなメリットといえます。
便器の形そのものがシンプルなため、すみずみまで拭き掃除ができます。
タンクがないので温水便座も上げて掃除ができるのもありがたいですね。
トイレまわりは、便座の後ろ部分やすき間など、手が届きにくいところが多いものです。
便器よりもトイレまわりの掃除がやっかいだったりしますよね。
タンクレストイレは配管もすっきりしているため、トイレまわりの掃除が驚くほど楽です。
タンクレストイレにリフォームした感想として多いのは、掃除の手間が軽くなったという声です。。
トイレ掃除の回数が減った、すき間が少ないので「ここの汚れが拭けない!」という掃除のストレスが減った、などなど。
今までトイレ掃除にかけていた時間を、他の好きなことにあてられるなんて素敵ですね。
タンクレストイレは掃除の手間が少なく清潔感もあるため、飲食店や宿泊施設での採用も増えてきています。
タンクレストイレのデメリット
価格が高くなりやすい
節水効果が高く、付帯機能の多いタンクレストイレはメーカーの中でも上位機種になっています。
従来のシンプルなトイレよりハイグレードな商品です。
ですが、タンクありトイレであったとしても、高機能タイプは価格が高くなるので、
機種によっては価格は比較対象にならないこともあります。
最近では付帯機能をしぼったシンプルなタンクレストイレも発売されています。
付帯機能として何が必要で、何がそうでないのかを家族で相談して検討するとよいですね。
温水洗浄便座はほしいけど、ふたの自動開閉はいらない、など家族の意見を聞いてみましょう。
手洗い機能がない
ここで気を付けたいのは、タンクレストイレの手洗い。
タンクありトイレには、タンク部分に手洗いがついているものがほとんどです。
ただタンクレストイレの場合はタンクがないため、手洗いを別に設ける必要があります。
トイレそのものに加え手洗いの設置費用も発生するため、トータルコストで考えるのがよいでしょう。
トイレルームをおしゃれにしたいなら、手洗いは空間に遊びをつけられる箇所でもあります。
蛇口やボウルを好きなデザインにしたり、植物やアロマを置けるスペースをとってもいいですね。
こだわりの手洗いでリラックスできるトイレルームをプロデュースするのも楽しいものです。
手洗いの設置コストを低く抑えたい場合には、トイレと同じメーカーの手洗いを選ぶとよいでしょう。
水圧が弱い場合は注意
水道から直接水を流すタンクレストイレは、水道の圧力がそのまま流す力となります。
水道の水圧が弱い場合には流れが悪く、詰まりというトラブルにつながることもあります。
せっかく節水型のタンクレストイレにしたのに、
一度で流れず二度、三度と流すので節水にならない、というのはよくある話です。
特に2階、3階などの階上にタンクレストイレを設置する場合は注意しましょう。
階が上がれば水道の圧力が弱まってしまうためです。
水圧の弱い箇所にタンクレストイレを設置したい場合は、低水圧用のものを選ぶとよいでしょう。
各メーカーごとに、ブースター付きの低水圧対応タンクレストイレなどがラインナップされています。
見た目はタンクレストイレでも中に小さな予備タンクのついたハイブリット型トイレなどもあります。
水回りのトラブルを招かないよう、設置場所に合ったトイレを選ぶのがよいですね。
電気がないと水を流せない
タンクレストイレは水を流すのに電気を必要とします。
それに対し、タンクありトイレはレバーを回してタンクにたまった水を流すので、
流すのに電気を必要としません。
電気の力で水を流す水道直結型のタンクレストイレは、
電源プラグを抜いていたり、停電時には基本的に水を流せません。
電気が使えないときはどうするの?
じゃあ停電のときはトイレを使えないの?と心配になりますよね。
でも大丈夫、そんなときのためにタンクレストイレも手動で水を流せるようになっています。
トイレのカバーを外し、レバーを操作することで停電時でも排水ができます。
まとめ
毎日欠かさず使うトイレルーム。
家族みんなが使う場所だからこそ、こだわりが詰まった空間にしたいですよね。
限られたスペースを上手に使って、機能もお手入れの手間もあきらめたくないもの。
タンクレストイレとタンクありトイレの特徴やメリット、デメリットをおさえて、素敵な水回りにしてください。