蛇口のハンドルが固い・水漏れ・破損…ハンドルのトラブルを解決する方法
水回りの設備は日常生活に欠かせません。
突然、水が出なくなったり、水漏れしたりすると不安になってしまうでしょう。
しかし、業者に修理依頼するのは時間もお金もかかって大変です。
「できれば自分で修理したい」という声に応えるため、
蛇口トラブル別の修理手順、必要な工具についてご紹介します。
目次
よくある水栓・蛇口トラブル
水栓・蛇口回りのトラブルで、よくご相談いただく代表的なものを挙げてみます。
水漏れ
パッキンや、バルブカートリッジの劣化が原因であることが多いです。
蛇口のハンドルが硬い
水栓の開け閉めに必要なバルブの故障、経年劣化、
蛇口本体にあたるスパウトに水垢が溜まることなどが原因です。
蛇口がグラグラする
ネジが緩んでいることが原因であることが多く、比較的修理しやすいトラブルです。
水が出ない
凍結、受水槽の故障、部品の故障など様々な原因が考えられます。
水栓・蛇口トラブルの解決に必要な工具
水栓・蛇口を修理するには、それなりの工具が必要になってきます。
工具はホームセンターや、ネットショップでも購入できます。
各種部品については、店員と相談ができるため、
不安な方はホームセンターに足を運ぶ方が安心です。
最低限揃えておきたい工具・部品類
・プライスドライバー
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
→プライヤーでも良いですが、レンチの方が、傷をつけにくく、丁寧な作業がしやすいです。
どうしても固い時などはプライヤーを使用しましょう。
・交換用の各種部品
あると更に便利な工具
・ピンセット
修理中に細かいごみなどが目立つ場合があります。
指では取り除けない場合もあるため、ピンセットがあると便利です。
また、小さな部品を分解したり取り出したりするときにも
便利に使ってもらえます。
・プライヤー
モンキーレンチかどちらかあればよいですが、
部品を取り外す際に固い場合はプライヤーでがっちり掴むと作業しやすいです。
・六角レンチ
プラスドライバーで問題ないことがほとんどですが、
六角レンチが必要な場合があるため、揃えておくと心配がなくなります。
水栓・蛇口トラブル別解決方法
修理前の注意点として、必ず、止水栓か水の元栓を締めるようにしましょう。
修理中に水が噴き出してきて水浸しになり、パニックになってしまうことも考えられます。
水漏れ
最もよく使われているシングルレバーと呼ばれる、
レバーを上げたり下げたりして水量を調整するタイプの蛇口で水漏れする原因は、
基本的にバルブカートリッジであることが多いです。
水漏れの部位はいろいろありますが、蛇口本体やレバーの周辺から水が出ている場合、
バルブカートリッジを購入して取り換えることで修理可能です。
バルブカートリッジの購入は、メーカーのホームページや窓口に蛇口の品番を伝え、
バルブの品番を教えてもらってからにしましょう。
修理手順
①レバーを上に引っ張って抜き取ります。
②抜き取った部分にある細かい部品(針金のように見える止めバネなど)を外します。
蛇口のタイプによってはネジがついている場合があります。その場合はそのネジを外してください。
③バルブカートリッジが見えている状態です。
モンキーレンチなどで、バルブカートリッジの抑え(蛇口本体の金属部分)を挟んで回してから、
カートリッジを上方向に抜いてください。
④細かいごみなどがある場合はピンセットなどを使用してきれいにしてください。
⑤新しいバルブカートリッジを取り付けて、③から逆順に作業してください。
蛇口のハンドルが硬い
シングルレバーの場合は、バルブカートリッジが原因の可能性が高いため、
「水漏れ」の修理方法で示した方法でカートリッジを交換するのがおすすめです。
水とお湯のハンドルが別々についている、ハンドルを回すタイプの蛇口の場合は、
バルブカートリッジの不良が原因として考えられますが、まずはパッキンの劣化を疑いましょう。
(パッキンを取り換えても改善されない場合はカートリッジの取り換えが必要になります)
パッキンの交換は、シングルレバーもハンドルタイプも同様の手順で実施できます。
修理手順
①ハンドルの中心にある赤や青のビスをモンキーレンチで取り外し、ハンドルを上方向に抜きます。
ネジがある場合は、プラスドライバーでネジを外し、ハンドルを上方向に抜きます。
②スピンドルと呼ばれる飛び出た棒状の金属の下部にあるナットを、モンキーレンチで緩めて外し、
パッキンとパッキン受けを手で外します。
③逆順で新しいパッキンを取り付けます。
元々ついているパッキンと同じサイズのパッキンを取付けるよう注意してください。
蛇口がグラグラする
蛇口本体のビスなどが緩んでいることが原因です。
ビスを増締めすることで解消されます。
ただし、ビスが摩耗している場合は締め直せないため、
蛇口の交換が必要な可能性があるので、その際は業者に依頼しましょう。
【修理手順】シングルレバータイプの場合
①蛇口本体の根本にゴム製などの留め具があるため、爪楊枝などで取り外します。
②プラスドライバーか六角レンチで、ビスを締めます。
【修理手順】ハンドルを回すタイプの場合
①ハンドルの上にある赤や青のビスを取り外します。
②プラスドライバーでネジを締めます。
水が出ない
止水栓、元栓が締まっていないかを確認しましょう。
次に水道管の凍結、地域レベルでの断水の可能性を考え、これらが該当しない場合に修理を考えてください。
シングルレバータイプの場合、
修理は非常に難しいため、業者に依頼することをおすすめします。
ハンドルを回すタイプの場合、空回りしているなと感じたら、ハンドルの取り換えが必要です。
そうでない場合は、水を出したり止めたりするコマと呼ばれる部品が固着していることが考えられます。
【修理手順】ハンドルが空回りする場合
①ハンドルの中心にある赤や青のビスをモンキーレンチで取り外し、ハンドルを上方向に抜きます。
②ビスの下にネジがある場合は、プラスドライバーでネジを外し、ハンドルを上方向に抜きます。
③前の手順の逆の順番で、新しいハンドルを取り付けます。
【修理手順】コマの固着が疑われる場合
①ハンドルの中心にある赤や青のビスをモンキーレンチで取り外し、ハンドルを上方向に抜きます。
②ネジがある場合は、プラスドライバーでネジを外し、ハンドルを上方向に抜きます。
③スピンドルと呼ばれる飛び出た棒状の金属を下部にあるナットを、モンキーレンチで緩めて外して、
その中にあるコマを引き抜いて、汚れをふき取ってください。
④前の手順の逆の順番で、部品を元に戻してください。
水栓・蛇口トラブルを回避する事前対策
水栓・蛇口のトラブルは、なるべくならなくしたいですよね。
普段から取り入れられるメンテナンス方法についてもご紹介します。
定期的に部品を交換する
水栓・蛇口の耐用年数は10年前後と言われています。
部品は経年劣化するものなので、10年を目安に部品交換などを考慮することがおすすめです。
丁寧に扱う
蛇口は毎日つかうものなので、荒っぽく扱うとその積み重ねで部品が壊れやすくなります。
そのため、蛇口の開け閉めを急にしない、激しく首振りをさせないなど気を付けましょう。
固いものをぶつけてしまうなど、物理的な衝撃を与えるのもNGです。
ウォーターハンマー現象
事前対策とは少し違いますが、水を急に止めたり、急に出したりすることによって
「ドン」「ゴン」という大きな音が家の中に響く現象をウォーターハンマー現象といい、
騒音問題に発展することもあります。
蛇口の開閉をゆっくりにしたり、元栓を絞ったりすると改善されます。
元栓を絞ると、水量が減るため水回りの水量が少なくなってしまう可能性があり、調整が必要です。
音が直らない場合は、水撃防止器を取り付ける方法もあります。
修理するのは難しいため業者に依頼してください。
まとめ
水栓・蛇口トラブルへの対処は比較的簡単にでき、
工具類も一般的なホームセンターで手に入るものばかりです。
逆に、自分では対処できないような問題や、作業していて不安を感じた場合は、すぐに業者へ依頼するのが安全です。
無理は禁物ですが、水栓・蛇口トラブルへの対処からDIYに挑戦してみませんか。