トイレの水漏れトラブル解決法!水漏れの原因と修理方法を徹底解説

日常的に使っているトイレで突然の水漏れ。
トイレに行きたいときに床が水浸しだと困ってしまいますよね。

しかし、水漏れが起こっても、原因と解決方法が分からないという方は多いのではないでしょうか?

たしかに、トイレでの水漏れに関する原因は複数あり、それぞれ対処法が違うため自力で解決できるかの判断が難しいと思います。

そこで今回は、トイレで起きる水漏れトラブルの原因を、水漏れ箇所や状態から判断して修理する方法を解説します。

トイレの水漏れで困っているという方ですぐに問題解決したい方はぜひ参考にしてください。

水漏れの状態から判断可能!よくあるトイレの水漏れ箇所は?

トイレの水漏れは、水が漏れている原因により対処法が異なります。
まずは水漏れをおこしている場所を突き止めましょう。
水漏れ箇所として考えられる場所は以下の5カ所です。

トイレの水漏れ
(1) 給水管
(2) タンク
(3) 便座
(4) ウォシュレットノズル
(5) 床

それぞれの水漏れ箇所によって、水の漏れ方は違います。
場所別に詳しく解説します。

給水管からの水漏れ


給水管からの水漏れは、主にパイプの結合部分パイプ本体部分のどちらかになります。
どちらの場合も、パイプからポタポタと水が滴っていることが多いです。

タンクからの水漏れ


タンクからの水の漏れ方はいくつかあります。
代表的な漏れ方の例は以下の通りです。

・タンクの外壁からじわっと水が漏れている
・便器の中やタンク上の手洗いの水がちょろちょろと流れ続けて止まらない
・タンクの上下から水があふれてくる

便座からの水漏れ


便座からの水漏れは、次の2パターンが多いです。

・便座本体からじわっと水が染み出ている
・便座の脇から水がしたたり落ちる(温水洗浄便座部分の故障による)

ウォシュレットノズルからの水漏れ


便器内にポタポタと水が滴っているときは、ウォシュレットノズルの故障からくる水漏れです。
また、ウォシュレットを作動させると水が噴き出てくる場合も、ノズルが故障していると考えられます。

トイレの床からの水漏れ


トイレの床が濡れているからといって、床から水漏れしているかどうかの判断は難しいものです。
なぜなら、ほかの箇所からの水漏れであっても床が濡れるためです。
床からの水漏れは、給水管やタンク、便器などをチェックしても水漏れがないときの最後の可能性として考えてください。

水漏れ箇所を特定する方法

トイレのどこから水漏れしているか判断するには、
濡れている一番高い場所から低い場所に向かって確認します。

水は下へ下へと滴り落ちるものなので、
直接手で触ってみて漏れている場所を特定するのが間違いのない確認方法です。

トイレの水漏れの原因とは?

トイレでおきる水漏れの原因は、水漏れしている箇所により異なります。
それぞれの水漏れ箇所別・症状別に原因を解説していきます。

給水管からの水漏れの原因は?

給水管からの水漏れの原因は主に2つ考えられます。
1つ目は給水管のパイプが劣化していることによる水漏れです。
パイプの破損(パイプ本体のひびや裂け目)がありそこから水が漏れ出ているのです。

2つ目はパイプの結合部品の劣化による水漏れです。
給水管とタンクの連結部分から水が漏れている場合はパッキンが劣化しているか、
ナットが緩んでいることが原因になります。
給水管と壁の接続部分である止水栓から水が漏れている場合は、止水栓バルブの劣化を疑いましょう。

タンクからの水漏れの原因は?

タンクからの水漏れで考えられる原因は5つあります。

①タンク本体が損傷している

タンク本体にひびが入っていることが原因で、タンク本体から水が染み出ることがあります。

②ゴムフロートに異常がある


タンク内には水を流すときに水量を調整するゴムの球体(ゴムフロート)があるのですが、
ゴムフロートが劣化して壊れていたり、正常な位置からずれていたり、
ゴムフロートをつないでいる鎖が絡まっていることもあります。

そうすると、タンク内の水量を正確に調整できないため、水が流れ続けることになるのです。
劣化したゴムフロートは手で触れると真っ黒な液がつくほどです。

③ボールタップに異常がある


ゴムフロート以外にも、タンクに水がたまりすぎないように調整するボールタップが壊れていたり、
ボールタップを固定しているバルブが劣化している可能性があります。

④異物が溜まり、タンク内の水の流れが正常でない

タンクの上から水があふれてくるようなケースは、
タンク内の水の流れがおかしくなっていることが原因です。

ボールタップの故障なども考えられますが、
タンク内にゴミなどの異物が溜まって、水流を妨げていることもあります。

⑤タンクと便器の接続部に異常がある

タンクの下から水があふれてくるときには、
タンクと便器の接続部分のパッキンが古くなっていることが原因と考えられます。
タンクから水を送り出すときに劣化箇所から水が漏れているのでしょう。

便座からの水漏れの原因は?

便座からの水漏れの原因は次の2つの可能性があります。
1つ目は便座本体の傷のある個所からじわっと
水がしみだして水漏れが起こっている場合で、
シンプルに便座に傷があることが原因です。

2つ目は温水洗浄便座の脇から水が漏れ出ている場合で、
温水洗浄便座部分の細かい接続パーツ部品の故障が原因である可能性が高いです。

ウォシュレットノズルからの水漏れの原因は?

ウォシュレットノズルからの水漏れの原因を、素人が判断することは難しいです。

ノズルの水噴出口が故障している場合、
ノズルに水を送る箇所が故障している場合などが考えられますが、
いずれも精密部品の内部であり原因の特定ができません。

ただし、ノズルの接続部分から水がポタポタとしたたっている場合は、
ナットが緩んでいることが原因の可能性があります。

トイレの床の水漏れの原因は?

トイレの床が濡れている場合は、
給水管やタンク、便器などから漏れた水が床に溜まっているケースがほとんどです。

もし各箇所をチェックしても水漏れが確認できない場合は、
トイレと床の間、すなわち排水パイプと便器の接続部分から水漏れしている可能性があります。

便器内の水に絵の具などで着色して、
その色が床を濡らしている水に現れたらトイレと床の間からの水漏れだと判断できます。

今すぐトイレの水漏れをとめたい!自分でできる応急処置

トイレの水漏れの中でも、自分で対応できる応急処置方法がいくつかあるので解説します。

まず始めに・・・水を止める


まずトイレで水漏れが起こった場合は止水栓を締めましょう。
マイナスドライバーを使って簡単に閉じることができます。
水漏れを放置しておくと床が腐ってしまい、
最悪の場合、床の張替えなどトイレ以外の修繕も行わないといけなくなるかもしれません。

給水管が原因の場合

給水管が原因の場合、パッキンの劣化もしくはナットが緩んでいる場合は個人で対応可能です。

パッキンの交換をする

パッキンが劣化している場合は、古いパッキンを外し、新しいパッキンに付け替えます。
この際にパッキンのサイズを間違えないようにしましょう。
パッキンを交換ができたらしっかりとナットを締め、
止水栓をあけて水が漏れないか確認します。

ナットを増締めする

ナットが緩んでいた場合はレンチという道具を使いナットを締めれば大丈夫です。

もし水漏れが止まらなかったら、
パッキンやナット以外の問題なので専門業者に相談することをおすすめします。

タンクが原因の場合

タンクの内部で問題が起こっている場合は、まずタンクの蓋をあけて中を確認しましょう。
タンクの部品が正常な位置からずれていたり、ゴムフロートの鎖が絡まっていたら、
正常な状態に戻すだけで問題解決することもあります。(正常な位置って????)

もしゴムフロートやボールタップが壊れている場合は、それぞれ新しいものに取り換える必要があります。
ゴムフロートは簡単に交換できますが、ボールタップの交換は専用の工具が必要で難しいため専門業者に任せてしまった方がよいです。

便座が原因の場合

便座でも温水洗浄便座部分が原因の場合は、自力での対応が困難です。
水漏れにともない感電や発火の危険性があるので、便座の電源を切って専門業者に相談しましょう。

ウォシュレットノズルが原因の場合

ウォシュレットノズルが原因の場合も便座の電源を切りましょう。
ウォシュレットノズルのリモコンが壁に設置されている場合は、
リモコンの電源が切れている可能性があるため、電池を交換してください。

電池を交換しても効果がなかった場合はノズル側に原因があります。
まずはノズルの接続部分のナットが緩んでないか確認し、緩んでいた場合は締めなおしましょう。

ナットが緩んでいない場合は、ノズル内部に汚れが詰まっている可能性が考えられます。
専用の掃除道具を準備し汚れを落とすか、新しいノズルに交換しましょう。
ノズルを交換する際は、型番を確認して間違った種類のものを買わないように注意が必要です。

原因がよく分からないウォシュレットノズルからの水漏れや応急処置では解決しない便器本体・タンク本体のひびなど、自分の力ではどうにもできない水漏れはすみやかに専門の業者に助けを求めましょう。


まとめ

ここまでトイレで起きる水漏れトラブルの原因や、水漏れ箇所や状態から判断して修理する方法を解説しました。

パイプやパッキンの交換やナットを締めなおすなど、水漏れの原因によっては自分で簡単に修理できることもあります。ですが無理をして対応しようとし自分で損傷個所を増やしてしまう可能性もあるのです。

自力で解決できるトラブルかどうかの判断した結果、無理そうだったり原因がよく分からなかったりした場合は速やかに専門業者に相談しましょう。