お風呂・浴室のトラブル〜設備の故障・悪臭・汚れ編〜

故障や汚れを防ぐことでお風呂を長く快適に使える!


お風呂場の設備は毎日使っているなかでどうしても劣化していくものです。
湿気や水分が多いので、汚れが付きやすい点も悩みになります。

お風呂のトラブルを放置すると、大きな故障や損傷につながることもあります。
どんな故障や汚れがあるのか、どう対応すればいいのか、ご紹介します。

お風呂の設備の故障

まずはお風呂の設備面のトラブルについてご紹介します。

換気扇・浴室乾燥機の故障


換気扇や浴室乾燥機は、お風呂の湿気防止に欠かせない設備です。
これらの設備は、設置から約8~10年が寿命となっています。
主に、経年劣化で故障することが多い箇所です。

故障の目安としては、
・変な音がする
・振動が大きすぎる
といったケースがあります。

ほかにも
・電源が入らない、動かない
・換気できなくなって湿気が取れない

といった状況も考えられます。

スイッチやリモコンの不具合もありますね。

フィルターやフロントカバーに埃がたまっていると、換気の性能が落ちてしまいます。
もしフィルターの汚れを取り除いても改善しないなら、修理か交換を考えましょう。



給湯器の不具合


給湯器は、お湯を沸かすための設備です。
寿命がおおよそ8~10年くらいと言われています。


故障の原因としては、やはり経年劣化が多いです。
他には冬場に配管が凍結した内部ごみが混入した、といった理由があります。

特に冬場は給湯器が故障しやすいシーズンですので、
給湯器の不調がみられたら、早めの対策を取りましょう。

よくある故障の例としては、お湯や水が出ないなかなかお湯にならないといったケースです。
お湯の温度を調節していないのに、ぬるくなったり熱くなったりするなど温度が不安定なケースも、
給湯器の故障が原因になります。

給湯器から異臭や異音がするときも点検が必要です。

給湯器の調子が悪いときには、まずはリモコンのエラーコードをチェックしてみましょう。
(※エラーコードとは、給湯器のリモコンに表示される2ケタor3ケタの数字です)
エラーコードの解消方法は、給湯器の取扱説明書に書いてあります。
一度エラーコードが消えてもエラーを繰り返すようなら、
内部に不具合があるかもしれないので、注意しておきましょう。



カランやシャワーの不具合・故障


お風呂場のシャワーやカランから水が止まらない状況は、水漏れにあたります。
水漏れの対応としては、内部のパッキンの交換や、水栓そのものの交換まであります。



お湯も水も出ない場合は、

・断水
・配水管の凍結
・止水栓が閉まっている
・水道管の劣化による水漏れ

といった原因があり得ます。
止水栓を開いても水が出ないなら、配水管の異常かもしれません。

まったく水の供給がない場合は、お風呂の設備の故障というよりも、
水道に原因があることが多いんですよ。



キッチンや洗面所ではお湯が出るのに、風呂場だけお湯が出ない場合は、
混合水栓内部の故障の恐れがあります。

お湯の温度を変えられない場合も、混合水栓内部の故障が原因になります。

カランとシャワーの切り替えができないときには、混合水栓の切換え弁ユニットの劣化が考えられます。


シャワーの水の出が悪いときは、シャワーヘッドの劣化や目詰まりのせいです。

目詰まりしているなら、クエン酸を入れたぬるま湯に浸して汚れを取りやすくしましょう。
その後、スポンジやブラシなどでこすって汚れを落とします。
シャワーヘッドの交換は5年くらいが目安です。古くなって劣化している場合は、交換してもいいですね。

お風呂の悪臭を防ごう


お風呂場なのに、下水みたいな嫌な臭いがすると不快ですよね。
浴室の悪臭の原因は、複数あります。


排水口には、下水の臭いを防ぐために排水トラップという構造が設けられています。
排水口のなかの封水筒という筒状のパーツに異常がないかチェックしてみましょう。
きちんと固定されているか、ヒビや破損はないか確認してみます。
もし壊れているなら、新品に交換しましょう。


排水口に汚れがたまると雑菌が繁殖して、悪臭の大きな原因になります。
定期的に掃除して、ヘアキャッチャーや排水トラップの汚れやヌメリを取るようにしましょう。

お湯を沸かすための風呂釜の汚れが、悪臭につながることもあります。
浴槽と風呂釜は配管でつながっているため、
風呂釜が汚れていると、お湯と一緒に汚れまで浴槽のなかに送り込んできます。
お湯をためると臭いが気になるというときは、市販の専用洗剤を使ってみましょう。
臭いだけでなく濁りやゴミまで気になる場合は、風呂釜の洗浄を業者に依頼することが必要です。


床や壁の汚れも悪臭の原因になります。
後述するように汚れの種類に合わせて、掃除しておきましょう。
手が届きにくい天井には、フロアワイパーを使うと楽ちんですよ。


換気扇にカビが発生して、浴室全体がカビ臭くなることがあります。
見落としがちですが、換気扇の掃除も定期的に行うといいですね。



お風呂の汚れに合わせて掃除しよう


排水口が最も悪臭の原因になりやすいのですが、
浴室の床や壁、天井にも汚れが付着しています。

お風呂場では石鹸カスや皮脂、髪の毛や水垢などのさまざまな汚れが発生します。
放置すると汚れが取れにくくなるので、できるだけ早めに除去しましょう。
お風呂上りにさっと掃除しておくと、汚れを取りやすいですよ。


カビは予防が肝心!


できるだけカビをはやしたくないですよね。
普段から換気扇をつけっぱなしにしておくほうが、カビの原因になる水分を除去できるのでおすすめです。
換気扇をつけっぱなしにしても、電気代はそんなにかかりませんよ。

また、お風呂上りにシャワーで冷水をかけて、浴室の温度を下げることもおすすめです。
できるだけカビが生えやすい部分の水分をふき取って、カビを予防しましょう。
天井や換気扇のカビ予防のためには、燻煙材タイプの防カビ剤を使うと便利です。

すでに発生したカビには、カビ取り剤を使ってみましょう。
ゴム手袋の着用や換気など使用方法に注意して、カビ取り剤の効果できれいにしたいですね。

石鹸カスや水垢には重曹とクエン酸


お風呂場では複数の汚れが発生します。
汚れの種類によって、重曹とクエン酸を使い分けるといいですね。

石鹸カスや皮脂汚れは、重曹スプレーをふきかけてこすると落としやすいですよ。

水道水の中に含まれているカルシウムなどが白くなって、壁などに付着することがありますよね。
クエン酸を水に溶かしたクエン酸スプレーを吹きかけてから布でこすると、きれいになります。

クエン酸ではなくお酢を掃除に使う場合は、
金属部分の錆を防ぐために、しっかりと水で洗い流すようにしてください。





お風呂の寿命を延ばすためのポイント


お風呂を丁寧に使うことで、使用できる期間を延ばすことができますよ。
やはり普段からこまめに掃除しておいて、劣化を防ぐことが大切です。
もし異常に気がついたら、早めに点検や修理を依頼できますよね。

また湯船にお湯をはっているときは蓋をして、浴室内に湿気がこもることを防いでください。
入浴後は少なくとも数時間は換気を行って、できるだけ湿気を取り除きましょう。
汚れや湿気をためないように工夫して、清潔で快適なお風呂場を保ちましょうね。





まとめ


お風呂場は汚れや湿気が多くトラブルが発生しやすい場所です。
普段の掃除と点検で大きなトラブルを防止して使っていきましょう。

すでに設備が古くなっているときには、修理よりも交換のほうがいいケースも多いんです。
寿命を迎えた設備があるなら、いっそ交換やリフォームも視野に入れて、検討してみましょう。