ウォーターサーバーって便利なの?導入コストや気をつけること

ウォーターサーバーがあるとおいしい水やお湯をすぐに使え、とても便利です。
かつてはオフィスにあるイメージでしたが、
家庭用として活用する方も段々と増えてきています。

ただし、ウォーターサーバーと言っても種類が多く、
どのウォーターサーバーを選べばよいか迷ってしまいますよね。

コストももちろん大切ですが、そのウォーターサーバーが、あなたのライフスタイルにマッチするかどうかも重要な点です。
今回は、ウォーターサーバーを選ぶときに気を付けたいポイントについて解説します。

ウォーターサーバーの水の種類

肝心の水ですが、ウォーターサーバーに設置する水にはいくつかの種類があります。

天然水タイプ

「天然水」とは、雨水などが地中にしみ込み、自然のろ過システムを経て地下水となったものです。

天然水はさらに「ミネラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ナチュラルウォーター」の3つに分類されます。

「ミネラルウォーター」は、地中でミネラル分がしみ込んだ水で、
加熱殺菌に加えてミネラル分の調整などの処理を施したものです。

「ナチュラルミネラルウォーター」は、同じく地中で分がしみ込んだ水ですが、
加熱殺菌以外の処理をしないそのままのもの。

「ナチュラルウォーター」は天然水ではあるものの、ミネラル分の少ない水を指します。

ウォーターサーバーの水は、「ミネラルウォーター」が多いようです。
天然のミネラル豊富なお水を毎日飲みたい場合は、天然水のウォーターサーバーを選ぶとよいですね。

RO水タイプ

耳慣れない「RO水」とは、「RO膜」によってろ過された水です。

「RO膜」とは逆浸透膜ともいい、1000万分の1mmの不純物まで除去することができます。
ウイルスなどの細菌も取り除くことができるため、限りなく純水に近い水といわれます。
このためRO水は安全性が高いと評価されているのです。

RO膜はとても細かいため、もともと水に含まれるミネラル分までろ過してしまいます。
そのため、ろ過した水に後からミネラル分をブレンドし、商品化しています。

また、自然の産物である天然水と違い、水質の変化などの影響を受けにくいことも特徴のひとつです。
さらに、RO水の原料となるのは飲用可能な上水、つまり水道水のため、比較的安価であることもメリットといえるでしょう。

安全性の高い水で、なおかつコストも抑えたいという方には、RO水のウォーターサーバーがおすすめです。

まずは機能をチェック

いよいよウォーターサーバー本体についてです。
日々進化を続けるウォーターサーバーですが、
気になる機能面のことをチェックしましょう。

チャイルドロックはほぼ標準装備

チャイルドロック機能は、簡易的なウォーターサーバーを除き、ほとんどの製品で標準装備となっています。

そこで気を付けたいのは、

・子ども目線で本当に操作ができないようになっているか
・大人だけが使用する場合に邪魔にならないか

です。

チャイルドロックによっては、ボタンを押すだけで解除できるものや、
子どもの手の届く高さに解除ボタンが設置されているものもあります。

大人だけで使う場合は問題ありませんが、
小さいお子さんがいる場合、解除が複雑なものや、解除ボタンが子どもの手の届きにくいところにあるものの方が安心です。

チャイルドロックの有無だけでなく、その操作性まで確認して選ぶとよいですね。

逆に大人だけが使う場面では、チャイルドロックの存在は面倒くさがられがちです。
特に冷水側にチャイルドロックは不要という声はよく聞かれます。

最近ではこうしたニーズを反映して、
大人にとって操作性の違いウォーターサーバーもラインナップされています。

必要に応じて、お湯側も解除することができるものもあります。
ただし、ご利用の際はくれぐれも火傷にご注意くださいね。

自動クリーニング機能

自動でウォーターサーバー内を除菌してくれる機能は、
小さいお子さんやご高齢の方がいる家庭には特に安心ですね。

クリーンモードで多いのは、定期的に熱水を循環して殺菌するタイプ
2日に1回や5日に1回など、ウォーターサーバーが自動で循環してくれるため、都度の操作の手間がいらず便利です。

中には、紫外線(UV)ランプで水の殺菌を行うタイプのものもあり、
30秒の照射でほとんどの一般細菌を殺菌することができます。

また、多くの製品はクリーニングを開始する時刻を設定できたり、
開始をお知らせしてくれたりと、ユーザーフレンドリーな機能もついています。

消費電力をカット、エコモード

ウォーターサーバーは電気を使ってお湯や冷水を作るため、電気代も大切なポイント。
月々の消費電力を抑えるエコモードや省エネモード搭載の製品を選べば、お財布にもやさしいですね。
製品によっては消費電力を半分以上カットすることができ、
一般的な電気ポットの電気代より安く抑えられる場合もあります。

エコモードは、温水の温度を通常より低い70℃前後に設定することで省エネします。
用途によっては、少し温度が低いと感じるかもしれません。

その場合は、お湯を沸かしたいときだけピンポイントで沸かす再加熱(リヒート)機能が便利です。
ただし、再加熱機能を何度も繰り返し使うと、かえって電気代が上がることもありますので、ご注意ください。

サイズも重要なチェックポイント

様々な便利機能は魅力的ですが、
忘れてはならないのがウォーターサーバーのサイズです。
リビングに置いて圧迫感のないものを選びましょう。

置き型タイプ

ウォーターサーバーの主流は床に設置する置き型タイプです。
サイズは以前に比べるとぐっとコンパクトになっています。
幅や奥行は30cm前後と、ちょっとしたスペースがあれば設置することができます。

デザイン性が高く、カラーバリエーションなどの豊富さは現在のトレンドです。
中にはグッドデザイン賞を受賞した製品もあり、家のどこに置いても違和感なくなじみます。
キッチンはもちろん、リビングや寝室に置くなど、使い方の幅が広がりますね。

卓上タイプ

卓上タイプのウォーターサーバーは、置き型に比べ背が低いのが特徴。
よりコンパクトな点が魅力です。

一方で、1本のボトルあたりの水の量が小さいこともあるので、
使い方によっては頻繁にボトルを交換する必要があるかもしれません。

また卓上型とはいえ、重量が10kgを超えることがほとんどです。
設置場所がその重さに耐えられるかどうか、事前に十分な確認が必要ですね。

ボトルのタイプと宅配ペースにも要注意

ウォーターサーバーを使い始めると、
意外に大変なのがボトルの管理です。

せっかく購入したウォーターサーバーがストレスの元にならないよう、
ボトルの管理や宅配ペースも確認しておきましょう。

ワンウェイ方式

水の容器であるボトルを1回使い切りで使うのがワンウェイ方式です。
使い終わったら、資源ごみなどに出すことができます。

ごみを分別したり捨てる手間はありますが、ボトルの回収を待って保管しておく必要はありません。
また、使い終わりと同時に小さく圧縮されるボトルなどもありますので、ごみ捨ての負担も軽減されてきています。

最近はペットボトルと同じ材質のボトルが多いようです。
ウォーターサーバーを購入する前に、お住まいの自治体のごみの分別について確認しておくことをおすすめします。

リターナブル方式

使い終わった空の容器を回収してもらうのが、リターナブル方式です。
ペットボトルなどより硬い材質のガロンボトルという容器が使われます。

ごみに出す必要がないためごみは増えませんが、回収まで保管しておく必要があります。
水を使うペースや保管場所を確認のうえ、どちらのボトルタイプが適するか考えたいですね。

定期宅配

水のボトルを届けてくれる宅配の方法は、定期宅配都度注文のどちらかを選ぶことができます。
決まったペースで水を使うのであれば、定期宅配の方が注文の手間が省けて便利です。

どちらの注文方式がよいか、ライフスタイルに合わせて選ぶとよいですね。
なお、契約時にどちらかに決めても、途中で変更できるケースがほとんどです。

定期宅配の場合は、宅配頻度を変更することもできます。
宅配を1回ストップできたり、3週間に1回の宅配を4週間に1回に変更するなどです。
水の消費ペースに応じて対応してもらえるのは助かりますね。

最低宅配ロットに注意

水の宅配で注意したいのは、最低宅配ロットです。
一度の注文で2本もしくは3本など、宅配数量の下限が決められています。

必ずしも1本ずつ届けてもらえるわけではないことに注意しましょう。
逆に、水のストックができるため安心と考えることもできますね。

導入コストはトータルで検討を

ウォーターサーバーを導入するにあたり、
費用はどのくらい見積もっておけばいいのでしょうか。

ウォーターサーバーの管理にかかる費用は、
購入前にぜひ押さえておきたいポイントです。

レンタル料

ウォーターサーバーをレンタルで使用する場合、月々のレンタル費用が発生します。
会社によっては、「月に〇本以上の水の利用で無料」となったり、
キャンペーンなどで初月無料となる場合もあります。

注意したいのは、レンタル費用に何が含まれるかです。
例えば年1回のメンテナンス費も含んでいるのか、
初期費用や事務手数料、水のボトル配送料なども含むのかどうか、
しっかりと確認することをおすすめします。

ランニングコスト

月々のレンタル費用とは別に、水そのものの値段も気になるところです。

1リットルあたりの単価が安い水を選びたくなる気持ちはやまやまですが、配送料やロットなども確認しておきましょう。
水の単価だけを見て安いところを選んだはずが、
トータルで考えると「こんなはずじゃなかった!」というのはよくある話です。

また、ランニングコストで見落としがちなのは電気代です。
ウォーターサーバーもいわば家電のひとつ、消費電力はエコなものを選びたいですね。

ワンウェイボトルの場合は廃棄費用も

ワンウェイボトルの場合、自治体によっては資源ごみなどに出す必要があります。
資源ごみ専用のごみ袋を購入する場合もあるので、廃棄費用も計算に入れておくと安心です。

まとめ

いまや暮らしの一部となりつつあるウォーターサーバー。
いつでも安全、安心でおいしい水を飲むことができるのはとても快適です。
家事や育児に忙しいときにはとても助かる優れものでもあります。
押さえておきたいポイントや、見落としがちな点を確認し、
ぜひあなたのライフスタイルにぴったりの1台を選んでくださいね。