水道料金の疑問〜計算方法・引越しの手続き・滞納するとどうなる?
目次
節約や節水につながるかも?水道料金をチェックしてみよう!
2ヶ月に一度届く水道の検針票。請求金額だけチェックして捨ててしまっていませんか?
水道の検針票を見ていると、使用量や料金がわかるので、節水のきっかけになることがあります。
また全国の水道料金の平均や、上手な支払方法を知っておくと、ちょっとした節約になりますよ。
とはいえ、意味がよく分からない言葉や単位を調べたりするのは面倒ですよね。
水道料金の滞納や引越しに伴う手続きなども、きちんと対応しなければ水を使うことができません。
水道停止を防ぐにはどうしたらいいのか、
はたまた引越しに伴う手続きはどうしたらいいのか、水道料金にまつわる素朴な疑問はいろいろとあります。
水道料金にまつわる色々な疑問・手続きについてまとめてみました。
水道はどんな仕組みで料金を決めるのか?
支払っている水道料金は、上水道と下水道の合算です。
水道料金の基準は一律ではなく、地方自治体によって違うんです。つまり地域差がけっこうあるんですね。
地域の水道局のサイトでは、料金表を見ることができます。
用途には一般家庭用だけでなく、業務用や湯屋用などもあり、そこにも料金差があります。
水道は2か月に1回、検針を実施して料金を決定しています。
今後は自動検針ができるスマートメーターの導入が進む見込みです。
上水道の料金
上水道⇒(基本料金+従量料金)×消費税率
基本料金として、水道の契約をしている以上、毎月一定の料金がかかることになっています。
仮に水を一滴も使用していなくても基本料金はかかるんです。
宅地内に引き込む水道の口径ごとに基本料金が決まっており、口径が太くなればなるほど、基本料金も高くなります。
さらに、使用した分量に応じて従量料金が増えるので、たくさん使うほどお金がかかるようになっているということです。
また地域によっては、水道メーターの使用料を取ることもあるんですよ。
下水道の料金
下水道⇒(基本料金+超過料金)×消費税率
水道の料金は、キッチンやトイレからでる汚水の排出量に応じて負担することになります。
こちらも、仮に使っていなくても基本料金はかかるようになっています。
全国平均の金額をチェックしてみよう
ちなみに水道料金の全国平均は、2人以上の世帯で、上下水道合わせて1か月あたり5,000円程度となっています。
検針票を見て、2か月合計で1万円程度なら、平均的な使用量と言えますね。
逆に、平均を大きく上回るような時は、水の使い方を見直すチャンス。
節水を心がけ、無駄な水を使わないよう生活を整えることを意識してみてください。
水道料金を把握しよう!検針票の見かた
検針票をよく見ると、けっこういろんな情報が掲載されていますよ。
・お客様番号:使用しているお客様を特定する番号。問い合わせのときに必要。
・水道使用量
・支払金額
・口座振替予定日
・口座振替済のお知らせ:前回検針分の振替日、振替済金額など
・次回の検針予定日
・漏水の可能性があれば、記載されていることもある
・問い合わせ先 など
水道を使うために必要な基本情報は、これらを読めばたいていのことはカバーできると思います。
水道料金の支払い方法とその特徴
主な支払方法には以下のようなパターンがあります。
・請求書による支払い⇒金融機関やコンビニ、水道局の営業所などで支払う
・口座振替⇒地域によっては割引を受けられることもある(東京都)
・クレジットカード決済⇒クレジットカードのポイントが貯まる
メリットがある
・最近ではスマホ決済も導入されている
請求書が送られてきて支払いをすることもあると思いますが、賃貸物件の場合は、支払方法が決まっていることもあるので、確認しておきましょう。
水道料金の請求方法には、家賃と同時に請求する方法だけでなく、家賃と定額の水道料金を組み込む方法もあります。
水道料金滞納はまずい!水道停止の恐れもある!
なるべく避けたいことではありますが、うっかり水道料金を支払い忘れたり、なんとなく支払いを後回しにして滞納状態になることがあります。
あまりに滞納期間が延びると、最悪の場合、水道を止められてしまうこともあるのです。
水道停止のリスク
水道料金の支払いを滞納した場合でも、いきなり水道を止められるわけではありません。段階を踏んで催促が来るようになっています。
水道停止までに3回は支払の催促があるので、約2か月は猶予があります。
この期間内に水道料金を支払えば、なんとか水道停止の危機は免れることができるのです。
・滞納から20日以内・・・督促状。コンビニや金融機関で支払えば大丈夫です。
・督促状の発行から約1か月後・・・催告書
・催告書の到着から約2週間後・・・給水停止予告書
給水停止執行予定日までに料金を支払わないと本当に水道が止まる恐れがあります。
その他のリスク
滞納してしまうと、水道停止以外にもリスクはあります。水道料金以外にも、余分にお金がかかることがあるんです。
・延滞金:支払いを遅らせたことによる追加料金です。延滞金の有無や金額には地域差があります。
・督促手数料:100円程度ですが、手数料を取られることがあります。
他にも、契約に基づいた料金を支払っていないのですから、訴えられるリスクもあります。結果としては、ほぼ間違いなく負けてしまうでしょう。
また、クレジットカード払いであった場合、支払い滞納でブラックリストへの登録というリスクもあります。
水道停止までになんとか料金を支払いたいですね。
支払い期限までにできること
どうしても支払期限までに料金を払えない場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
・給水停止の延期をお願いする
・分割払いを希望する
などが挙げられます。
水道局に連絡を取ってみて、延期や分割払いをお願いしてみましょう。
必ずしも希望通りになるわけではないのですが、水道停止は避けたいですね。
滞納後に再開する為の手続き
残念ながら水道の供給を停止された場合は、未納になっている水道料金を全額支払わないと、再開してくれません。
水道局の営業時間内に支払って、入金を確認してもらえたら、供給を再開してくれます。
仮にもう水道を使う予定がなくても、滞納分の水道料金は支払が必要です。きちんと清算しましょう。
引越しに伴う水道の手続きを知っておこう
引越しは、あらゆるライフラインの手続きが必要なタイミングです。
水道の手続きもきちんと済ませ、新しい家でスムーズに使用開始できるようにしておきましょう。
旧居にて行う手続き
インターネットや電話で、管轄の水道局に使用中止の届出を連絡しましょう。
タイミングとしては、転居の1週間前~3日前くらいが目安になります。
連絡する際には、検針票や領収書があると、お客様番号などがわかってスムーズですよ。
退去時の立ち会いは不要なことが多いです。
最終検針日から引越し当日までに使用した分の水道料金は、日割りで計算されることになります。
新居に請求書を送ってもらって、コンビニなどで支払うことがあります。
引越で管轄の水道局が変わると、クレジットカード払いや口座振替では清算できないケースもあるので、確認しておきましょう。
同じ市内で引っ越すなど、管轄の水道局が変わらない場合は、使用中止と使用開始の手続きをまとめて行うことができます。
もし中止の連絡を忘れて転居してしまうと、その後も水道料金を請求されることになってしまいます。
余裕をもって、事前に連絡しておきましょうね。
新居にて行う手続き
入居する1週間くらい前までに使用開始の届出を行うことになります。
インターネットや電話、ファックスなどで、新住所を管轄している水道局に連絡を取りましょう。
玄関ドアに「水道使用申込書」がついているので、必要事項を記入して投函する方法でも可能です。
事前の連絡が済んでいれば、蛇口をひねると水が出るようになっています。
もし無断で使うと、違反処分の対象になることがあるので、注意してください。
マンションや寮など建物全体で水道の契約をしている場合は、管理会社や大家さんがまとめて使用開始の手続きを代行してくれるケースもあります。
建物の管理者に確認してみましょう。
すでに開始の申し込みが済んでいるのに水が出ない場合は、水道メーター内部のバルブをひねるといいです。
水道メーターの位置がわからない、自力でバルブを開けるのが困難といった場合には、水道局へ連絡してみてください。
まとめ
当然のように水を使用できるのはありがたいことですが、水資源を大切にするために節水を心がけたいですね。
毎月どのくらいの水を使っているのか把握すると、節水や節約につながりますよ。
水道停止はかなりやっかいなので、滞納はしないようにしておきましょう。
引越に伴う手続きはなるべく早めに行うほうがおすすめです。
水道を安定して使うためにも、水道料金に関わる手続きや支払は確実に行っておきましょう。