水道にまつわる詐欺に注意!不審な業者訪問の被害者にならないために。

オレオレ詐欺という名称が知れ渡って久しいですが、この手の悪徳詐欺による被害は後を断ちません。
水道に関する巧妙な詐欺被害も発生しており、注意が必要です。

この記事では、水道にまつわる詐欺の手口についてご紹介します。
自分や大切な家族が被害者にならないよう、水道詐欺についての知識を身につけましょう。

巧妙化する水道詐欺

オレオレ詐欺を代表とする「電話や玄関先で不安を煽り、金銭などを盗み取る」詐欺の手口が横行しています。

水道も例外ではありません。
普通の生活者ならなかなか知らないような専門知識をタネに、詐欺行為が働かれているのです。

水道詐欺の代表的な内容をいくつかご紹介します。

手口①:架空の工事をふっかける

【床下調査をさせて欲しいと訪問し、敷地内に入り込み、漏水工事を行った風を装い、工事代を請求する】

設備に何の問題もないのに、敷地内に入ってそれらしい行動を取ったり、ひどい場合にはわざと設備を壊して「工事が必要です」と迫るケースです。

生活に支障をきたすのではという不安感から、悪徳業者の言い値で工事代金を払ってしまったり、「おかげで助かった」などと感謝までしてしまうことも。

いきなり訪問してきた業者を、安易に敷地内に招き入れることは避けましょう。

手口②:水道局職員や、委託業者を装う

【水道局からの委託を受けたと名乗り、個人情報を聞き出す】

「水道局からの依頼を受けた」「委託を受けている」というのは非常に説得力のある言葉です。
このように、公共の権威を利用して油断させ、口座番号などの個人情報を聞き出す手口もあります。

手口③:不要な商品を売りつける

【水道水に試薬を入れ、変色した水を見せて浄水器などの商品を売りつける】

わざと水が変色するように操作した上で、浄水器や蛇口取り付け器具などを販売しようとしてくる詐欺です。

詐欺の特徴は、不安につけこむこと

突然業者を名乗って訪問してきて、自分の知らない専門知識を並べられ、しかも「水道」という大切な生活インフラの危機を告げられると、大体の人は焦ります。

焦りは思考力や判断力を低下させ、普通なら「怪しい」と気付くはずのセンサーを鈍らせるものです。

生活者の不安をあおり、つけこむのが目的ですので、こういった詐欺被害にあわないためには適切な対処法を知っておかなくてはなりません。

詐欺被害を防ぐためにできる3つのこと

不審な電話や訪問があった場合、次の3つの点に気をつけましょう。

ポイント①:不用意に敷地内に入れさせない

不審な業者が現れたら、敷地内や玄関の中に入れさせないでください。
言われるがまま自由勝手に作業させないのも大切です。

ポイント②:身分証明書を確認する

その業者の身分を証明するもの(社員証など)、また、水道局からの委託を受けている業者であれば「委託証明書」を必ず確認しましょう。

ポイント③:すぐに契約・支払いをしない

「すぐに工事が必要です」など、緊急性をアピールしてこられても、その場で契約・支払いなどをしないでください。
突然やってきて、勝手に作業して、いきなりお金を請求してくるような態度の業者は疑ってかかるべきです。

詐欺かな?と思ったら。ここに連絡しよう

怪しい業者の訪問を受けた場合、東京水道局の管轄であれば、以下の連絡先に相談しましょう。

水道局に関連する業者が来たとき
水道局お客様センター
【東京23区】03-5326-1101
【多摩地区26市町】0570-091-101(または 042-548-5110)
契約をしてしまったとき
お住まいの区市町の消費生活窓口 または
東京都消費生活総合センター 03-3235-1155

まとめ

詐欺の被害者は「まさか自分が詐欺に引っかかるなんて」と思うそうです。
しかし、多くの被害者が存在する以上、「自分は大丈夫」という気持ちは捨て、「もしかしたら被害にあうかもしれない」という可能性を頭に置いておく必要があります。

詐欺の手口は年々巧妙化している上、突然水道の危機を告げられると、誰もが思考停止してしまうものです。
一旦冷静になる瞬間を持って、適切に行動できるよう意識しておきましょう!