【マイクロバブルってよく聞くけど…何が良いの?】仕組みや働き、効果をご紹介します!

CMや広告で「マイクロバブル」という言葉をよく聞きませんか?
普段から浴槽のバブル機能を使ってリラックスしていると、「今使っているものと特別変わらないのでは?」と感じます。
しかし、細かなマイクロバブルは、通常の気泡より多くの良い効果が期待できるんです。

この記事では、気になるマイクロバブルの仕組みや効果などをご紹介します。

マイクロバブルとは?

マイクロバブルとは、1〜100マイクロメートルという、非常に細かな気泡のことを指します。
泡の大きさの定義は様々ですが、おおむね50〜60マイクロメートルまでの気泡を指すことが多いようです。

たいへん微細な気泡ですから、水(液体)の中を浮遊します。
普通の泡に比べ、上昇スピードが遅く、その分長く水の中に滞在するのが特徴です。
水の中を上昇するうちに、マイクロバブルは収縮していきますが、その際に汚れを吸着する働きがあります。

私たちの生活においてはお風呂やシャワーヘッドへの応用がメジャーですが、農業や清掃業の世界などで幅広く使われているものです。

マイクロバブルが出る仕組み

この記事においては、特に浴槽のマイクロバブルについてお話ししたいと思います。

マイクロバブルが発生する仕組みをごく簡単に説明すると、

①浴槽から吸い上げたお湯をポンプで加圧し、タンク内に取り込む
②取り込んだお湯を回転させると空気と接触し、この段階でお湯と空気が混ざり合う
③循環金具(アダプター)を通じて浴槽内へ噴出、この際圧力が一気に下がり、お湯に溶けた空気が気泡(マイクロバブル)に変わる

このような流れです。
目視できない細かな泡で、お湯全体が白濁して見えます。

マイクロバブルの3つの効果

マイクロバブルが非常に細かな泡ということをご理解いただいた上で、マイクロバブルの出るお風呂に入ること(以下、マイクロバブル浴)により、どんなメリットがあるのかを説明します。
マイクロバブル浴の効果は、主に次の3つです。

①体の芯まであたたまる

マイクロバブル浴は、細かな気泡により肌を包み込むことになります。
肌を包み込んだ気泡が、身体表面のぬるくなったお湯を取り除くので、温浴効果が落ちにくいのです。
結果的に身体の深部体温が高いまま保たれるため、特に冷え性の方には嬉しい効果が期待できます。
普通に入浴する場合や半身浴をする場合に比べ、温浴効果が高いという実験結果もあるので、入浴後の冷えに悩んでいる方には、ぜひマイクロバブル浴を試してもらいたいです。

②リラックス効果が高い

マイクロバブルは非常に細かな気泡で、肌や肌表面の産毛に気泡が付着すると、心地よい感覚があるのが特徴です。

炭酸水を想像してみましょう。
強炭酸の飲み物は喉に刺さるような刺激の強さですが、炭酸が弱くなるほど刺激が柔らかくなっていきますよね。

マイクロバブルは、言ってしまえば弱炭酸水寄りの刺激です。
ごく小さな気泡が、優しく肌に触れ、シュワシュワと静かにはじけます。
通常浴も心地よいものですが、この気泡がはじける優しい刺激がリラックス効果を高めるのです。

③肌をキレイに保つ効果が高い

「健やかな肌」と聞くと、どんな肌をイメージしますか?
しっとり潤い、汚れが溜まっていない状態を思い浮かべますよね。

ところが、加齢や外部環境、気候などにより、身体を常にキレイな状態にキープしておくことは難しい…。

例えば、体毛の根元、毛穴の部分に汚れ・皮脂・洗剤の残りなどがたまると、角栓ができ、老廃物をうまく対外へ排出することができません。

非常に細かな気泡であるマイクロバブルの刺激により、角栓が分解されたのち、マイクロバブルに付着して身体を離れます。
角栓がなくなると、身体内部の皮脂腺で作られた皮脂がきちんと肌表面に到達し、新しい皮膚が正常に作られます。

このように皮膚の新陳代謝がうまく回るようになり、肌の湿度が保たれ、また弱酸性状態をキープすることができるのです。

肌が弱くて、あまりたくさんのボディソープや石鹸を使いたくない…という方には、特に嬉しい効果ですよね。

マイクロバブル後付けはできるの?

「今のお風呂にはマイクロバブル発生器がついていない…後付けはできるのかな?」

そう疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
結論からいうと、マイクロバブルは後付け可能で、方法は2パターンあります。

①ビルトインタイプ

ユニットバスに設置するタイプです。
浴槽側面のフタ(エプロンと呼ばれる部分)を外し、内部に湯タンクを設置します。
操作用リモコンを取り付け、設置直後からマイクロバブル浴を楽しめます。

設置工事には〜40万円ほど費用がかかることが多く、なかなか気軽に取り付けられるものではありませんが、給湯器・浴槽交換や浴室リフォームの際にオプションとして設置できるものもあります。

例えば、給湯器交換の際には「循環アダプター」という金具を追加購入・設置することで、マイクロバブルの出る浴槽にすることが可能です。
(在来工法の浴室であれば、屋外吸気配管が別途必要になります)

機会をみて導入を検討してみてはいかがでしょうか^^

②据え置きタイプ

工事のできない賃貸住宅などでは、据え置き型のマイクロバブル発生器を置くのもいいでしょう。
電源を確保し、マイクロバブル発生部分のヘッドを浴槽内に入れて使用します。
本体価格は大体10万円未満のものが多いです。

工事不要でシャワー代わりにも使えるのですが、本体がかなり大きいので、圧迫感は否めません。

まとめ

マイクロバブルを応用した製品が数多くリリースされ、私たちの生活にも段々と馴染んできています。
とはいえ、その効果やメリットを十分に知っている方は多くありません。
美容・健康のため、快適な日常生活のため、ぜひマイクロバブルの活用を検討してみてくださいね!