自治体の漏水調査に遭遇!水漏れ調査のやり方やメリット

先日、偶然、我が家の近くで自治体の漏水調査が行われている場面に遭遇しました。
自治体から委託を受けた業者が専用の器具を使い、一件一件の家を回り、漏水していないかどうかチェックしていたのです。

職業柄、興味があったので色々と質問してみました。
漏水調査に興味のある方の参考なれば幸いです!

漏水調査に使う道具

漏水をチェックするには、「音聴棒(おんちょうぼう)」という専門的な、しかし原始的な道具を使います。

細い棒の先端を水道メーターにあて、棒の反対側に耳をあて、漏水音がするかどうか確認するのです。
※一斉に行う漏水調査では水道メーターでチェックしますが、すでに水漏れが疑われる場所が分かっていれば、その場所をピンポイントで狙って確認します。

宅内調査はなく、わざわざインターホンでお知らせしてくることもなく、家の水道メーターの部分を勝手に調べていってくれます。

また、音聴棒以外に「漏水探知機」を使用する場合もあります。
漏水探知機は、水道管路上に感震器を置き、その振動音から漏水箇所を特定する機器です。
こちらの方がより専門的な道具といえるでしょう。

水漏れ音ってどんな音?

水漏れは、ほんのかすかな水漏れ音が頼りです。
水道メーター部分は特に水圧が強くなっているため、もし漏水していれば「細くて高い水漏れ音」がします。

このわずかな音を音聴棒で拾い、水漏れしているか否かを判断しているのです。
簡単な手順に見えますが、素人にはなかなか難しい聞き分けが必要になります。

武蔵野市の漏水調査は年1回(自治体により差がある)

偶然遭遇した武蔵野市の漏水調査は、年に1回行われているそうです。
公的な漏水調査の頻度は自治体によって変わりますので、気になる方は自治体に問い合わせてみてください。

漏水(水漏れ)を放っておくと大変なことに?漏水調査のメリット

漏水調査って意味あるの?と思われるかもしれませんが、漏水(水漏れ)は放っておくと後々トラブルになることがあります。

家財にカビが発生する

ほんのわずかな水漏れでも、積み重なっていけば相当な水量になります。
木でできている家財は特に、カビの発生が心配です。
壁紙の中のボードにカビが発生してしまうと、一度壁紙を剥がして修理する必要があり、それだけ費用も大きくなってしまいます。

また、マンションに住んでいる場合は階下の部屋にも影響が及ぶ可能性があるなど、思わぬトラブルに繋がってしまうのです。
ただの水漏れとあなどるなかれ、ですね。

水道料金が上がる

水漏れしているわけですから、漏れた分、水道料金が高くなります。
漏水が原因であっても、使用者側の過失として考えられ、水道料金は支払わなくてはいけないことも多いので、注意しましょう。

漏水調査を依頼する業者の選び方

我が家が漏水していないか確認したい・すでに水漏れの兆候があるので調べたいというとき、どうやって業者選びをすれば良いのでしょうか?

方法は大きく分けて2つです。

・水道局に問い合わせる
・自分で業者を探す

水道局に問い合わせると、水道局が提携している業者が調査にきてくれます。
また、自分で業者を探す場合は、インターネットやチラシなどで比較検討して選びことになります。
どちらの方法が良いのかは好みや予算によりますし、まずは問い合わせてみることから始めてみてください。

まとめ

今回、偶然自治体の漏水調査の現場に立ち会うことができました。
漏水(水漏れ)調査は、あまり馴染みのないトラブルだと思いますが、とても大切な作業です。
私たちの生活を見守ってくれていることに感謝しつつ、万が一漏水(水漏れ)した場合の対応策を心得ておきたいものですね。