メーカー・品番が分からない!廃番になっている!〜そんな時はどう対応すればいい?〜
キッチンやお風呂の蛇口が壊れたら、一刻も早い修理が必要です。
すぐに修理に取り掛かるために、まず新しい蛇口を手に入れましょう。
そのためには、今の水栓のメーカーや品番を確認する必要がありますよね。
「でも、メーカーや品番ってどうやって確認するの?」とお困りのあなたのために、今回はその対処方法についてお届けします。
また、メーカーや品番の確認は、他のいろいろな設備にも当てはまります。
設備の故障に悩まされない快適な暮らしのために、ぜひチェックしてくださいね。
目次
まずはメーカー・品番を確認!どこを見ればいい?
ラベルを確認しよう
メーカーや品番は、水栓の場合、ラベルシールに記載されていることがほとんどです。
ラベルシールは水栓の裏面や側面、根本などによく貼ってあります。
水栓の裏側などは狭くて見づらいですが、よく確認するようにしましょう。
手鏡や、スマートフォンのカメラ機能などを使うと、見づらい場所でも確認しやすくなりますよ。
小さい銀色のシールに、アルファベットや数字の組み合わせが並んでいる場合、それが品番である可能性が高いです。
品番がわからない場合、ロゴマークなどからメーカーを特定するだけでも有効です。
ロゴマークは側面などに配されていることもありますが、蛇口の上部や正面に描かれていることも。
アルファベットの刻印などをしっかり探しましょう。
ラベルが見つからないときは?
もし、ラベルもメーカーのロゴも見つからないときはどうすればよいのでしょうか?
そのときは、いったん蛇口から離れて取扱説明書を探しましょう。
新築であれば引き渡しの際の書類に含まれているはずです。
取扱説明書には、メーカー名はもちろん品番も掲載されています。
さらに、メーカーの問い合わせ窓口も載っているため、ご自宅の水栓が現行品なのか、それとも後継品があるのか、なども確認することができます。
また、水栓の図なども描かれており、見た目にもわかりやすくなっていますので、
水栓そのものに品番の記載が見つからない場合は、取扱説明書を探すのが早道ですね。
もし水栓に記載がなく、取扱説明書も見つからない場合は、最終手段です。
新築であれば、キッチンとお風呂でメーカーを統一する場合があります。
そのため、お風呂の水栓が壊れたらキッチンを参考に、逆にキッチンの水栓が壊れたらお風呂を参考にしてみましょう。
レバーや蛇口の形状が同じであれば、そこからメーカーを推測することができます。
ただし、この方法は部分リフォームをしている場合は当てはまりませんので、ご注意くださいね。
あくまで最後の一手として参考にしてみてください。
メーカーがわかったら、在庫の確認
メーカーHPの部品検索で品番を特定する
ここまでご説明した方法でメーカーがわかったら、それぞれのメーカーのホームページで検索しましょう。
もしメーカーがわからない場合でも、ホームページで検索してみると、「これ、うちの蛇口に似ている!」ということがありますよ。
写真などをきっかけにメーカーや品番の特定につながることもあります。
以下にて、メーカーへのリンクを貼っていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
TOTO
TOTO(トートー)はいわずと知れた、日本を代表する水回りの総合メーカーです。
トイレを始め、水回りのいろいろなところで「TOTO」の文字を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
LIXIL(旧INAX)
LIXIL(リクシル)は2011年、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、東洋エクステリアが統合してLIXILとなりました。
このうち、INAXが水回り製品のメーカーであり、その品番を「INAX品番の調べ方」で検索することができます。
KVK株式会社
KVK(ケーブイケー)は、水栓金具などを得意とするメーカーです。
ハウスメーカーや住宅設備機器メーカーなどに水栓金具を納めており、「KVK」のロゴのついた蛇口は、戸建てから集合住宅まで広く使われています。
カクダイ
カクダイは、明治12年創業の、水回りメーカーの老舗です。
水栓金具や配管部材など、バス・トイレ関連用品を主力としています。こちらの「メンテナンス部材ナビ」では、水栓の形状から検索することができます。
サーモスタッド、混合栓などの専門用語がわからなくても、ご自宅の水栓と見比べながら探すことができます。
SANEI
SANEI(サンエイ)は、家庭用を中心とした水回り製品のメーカーです。
デザイン性の高い水栓が多いのが特徴です。
検索画面では、ブランドシリーズごとに検索することができます。ロゴはアルファベット表記の「SANEI」です。
もし廃番になっていたら?
残念ながら、現在使用中の部材が廃番になっていたらどうすればいいのでしょうか?
水栓部材は、使用年数は長くなりがちなのに対して、モデルチェンジが頻繁に行われる関係もあり、廃番になっている可能性は意外に高いのです。
後継の部品を探す
メーカーの検索ページで品番がわかったら、同時に現行品かどうかも確認することができます。
水栓の情報の中に「販売終了」などと記載があれば、後継品を探さなくてはなりません。
メーカーによっては、検索ページに「代替品」などと表示され、後継品がすぐにわかるようになっています。
もし後継品の表示がなければ、ホームページに記載の問い合わせ窓口へ確認するとよいですね。
修理業者へ依頼
後継機種がわからない場合や、ご自身で断定するのが不安なときは、遠慮なく修理業者へ相談しましょう。
その際、水栓の不具合の症状や、調べた品番を伝えるとスムーズです。
修理業者が後継品の在庫を持っていたり、どの水栓が代替品となるかといったデータがある場合もあります。
わからないときは、修理業者へ相談を
業者の経験、ノウハウで判別できる場合も
「メーカーも品番もわからないし、不安!」というときは、思い切って修理業者へ相談しましょう。
相談する際、どこの水栓でどのような不具合が発生しているのかを伝えるとよいでしょう。
また可能であれば、何年くらい使用している水栓なのかも合わせて伝えると、後継品を探す手がかりになります。
修理業者は数多くの工事経験があるため、故障の内容から不具合箇所を特定し、必要な部材を選定することができます。
また品番がわからなくても、おおよその年代から代替品を探すノウハウも持っています。
ご自身で品番を探すことが心もとないときは、ぜひ相談してみてくださいね。
水栓の故障、安易な判断は禁物!?
ご自身で水栓の後継品を調べ、後継品がわかったとします。
でも、すぐに手配せず、まずは修理業者へ相談しましょう。
部品を先に購入してしまったときのトラブルとしては、購入した新しい水栓に不具合があっても、
修理業者が手配してものではないため保証が受けられないことがあります。
また、部品選びが仮に間違っていると修理そのものを行うことができません。
例えば、配管の穴の径が少し異なっても、修理することができなくなってしまいます。
さらにこうした理由から、修理業者によっては、業者自身が手配した部品でないと修理をしないこともあります。
修理業者には、誤った部材を取り付けた際の責任を取ることができないからです。
あるいは、高機能で複雑な水栓の場合、いざ修理となって故障個所が水栓ではないとわかるケースもゼロではありません。
後継品が判明しても、すぐに購入するのではなく、まず修理業者に相談するのがよいでしょう。
まとめ
お風呂やキッチンの蛇口が壊れてしまうと、とても不便ですよね。
一刻も早く修理したい気持ちはよくわかります。しかし、修理をスムーズに終わらせるためには早とちりは禁物です。
慌てる気持ちを抑え、冷静に不具合の状況や品番を確認することから始めましょう。
後継品までわかったら、修理業者へ連絡すると、その後の工程がスムーズになります。
もしもの故障に備えて、あらかじめ取扱説明書などを整理しておくのもよいでしょう。
備ええあれば憂いなし、メーカーの品番検索ページも一度チェックしてみてくださいね。