今こそ見直したい!水回りの殺菌・抗菌・消毒のこと

コロナショックに揺れる日本。ドラッグストアから除菌スプレーや除菌シートが消えて久しいです。
もともと高い衛生観のある日本ですが、コロナをきっかけとして、
さらにご家庭の衛生状況について考える方も多いのではないでしょうか。

今回は、「今こそ見直したい!水回り水回りの殺菌・抗菌・消毒のこと」と題して、
水回りを綺麗に・衛生的に保つコツをご紹介します。

やっぱり気になる!水回りの清潔さ


毎日使うキッチンやお風呂場は、清潔にしておきたい場所ですよね。でも、水回りは雑菌が多く発生してしまう場所です。
水回りでよく見る汚れとその原因、どんな掃除をすれば効果的なのか、ご紹介しますね。
ポイントを知っておけば、短時間でも楽に掃除ができます。
毎日の掃除やちょっとした工夫で、衛生面にさらに気を配ることができますよ。





水回りに雑菌が多いワケと汚れの種類


水回りには雑菌が繁殖しやすいと言われます。水回りには、湿気・栄養分などが常にあるので、どうしてもカビ、雑菌が繁殖しやすい条件がそろっているためです。

雑菌やカビをずっと放置すると、悪臭が発生することがあります。
また季節によっては食中毒など健康を害する恐れもあるんですよ。
目立ちやすい汚れの種類や原因を見てみましょう。


黒い汚れ

浴室やキッチンに黒っぽい汚れが付くことがありますが、黒い汚れの原因は、主にカビです。

・カビ・・・湿気や栄養分がそろえば生えてくる

・黒ずみ・・・カビやほこりが石鹸カスなどと固まって発生する


カビならカビ取り剤、黒ずみは重曹を使って早めに取り除くようにしましょう。


ピンク色の汚れ



浴室に発生することが多いピンク色の汚れは、空気や水道水の中にいる細菌が、汚れを栄養にして繁殖しているのです。
ずっと放置すると、黒カビまで生えてきます。
風呂用洗剤を含ませたぼろ布などでふき取ると、わりと楽に落とせます。

ぬめり


水栓まわりや排水口には、ヌメリが発生することが多いですよね。
水のあるところに細菌が繁殖しているんです。悪臭を発することもあります。
台所用の塩素系漂白剤などで除去しましょう。

水垢


水道水のなかのミネラル成分が固まって蛇口や鏡などに付着しているのが、水垢です。
白っぽい汚れが、水玉状やうろこ状になってついてしまうんです。

アルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸スプレーをかけてふき取る方法がおすすめですよ。



パート別・水回りの汚れはここをチェック!

キッチンシンク


排水口がやっかいなキッチン
シンクの内側には水垢がよく付きます。
シンク用のスポンジや不要な布などで掃除しましょう。
メラニンスポンジも便利ですが、シンクの素材によっては使えないこともあります。
使用前に確認して、樹脂素材やツヤがあるステンレス製シンクの場合は、メラニンスポンジの使用は控えておきましょう。

蛇口回りも水垢や石鹸カスが溜まります。
メラニンスポンジなどでこするといいですね。三角コーナーなども忘れずに汚れを取っておきましょう。


排水口のヌメリには、まず重曹を撒いてからお酢をかけることで、発泡によって汚れを落としやすくすることができます。
残った汚れは、古い歯ブラシなどでこすっておきましょう。
仕上げに水またはぬるま湯で、重曹や酢を洗い流せば、ヌメリ取りと同時にニオイ対策にもなります。

台所用の塩素系漂白剤を使って排水口を掃除するのも効果的です。
排水口のパーツを取りだして、塩素系漂白剤をたっぷりつけて10分程度おいてから、水で洗い流しましょう。





壁や床が盲点になりやすいトイレ



便器本体はお掃除シートで拭き掃除をしましょう。
便器の外側だけでなく、内側や縁に汚れが溜まりやすいです。
縁を掃除しやすい形状のトイレブラシもあるので、使いやすいアイテムを見つけて、取り入れてみましょう。


便器横の壁などに、尿の汚れや臭いが定着しやすいです。
クエン酸スプレーを布に吹きつけてから拭くと抑えられます。





カビが生えやすい浴室


入浴後にできるだけ水分を残さないことが、カビ予防には大切です。
できるだけ水をふき取る、窓を開ける、換気扇をつけっぱなしにするなどしてみましょう。

ピンク色の汚れは風呂用洗剤をつけてこすり取るか、消毒用エタノールをペーパータオルにつけてからこすり取ると、落とせます。



タイルの目地やゴムパッキンなどに発生しやすい黒ずみは、重曹に水を混ぜてペースト状にしたものを塗りつけてから、ブラシなどでこすり落とすことができます。

すでに生えてしまったカビには専用のカビ取り剤を使いましょう。



浴槽周りの水垢にも、クエン酸スプレーが効果的ですよ。

手桶や子供のおもちゃなどにも雑菌がたくさんついています。
天気のいい日にベランダで乾燥させるなど、水分を取るようにしてみましょう。



鏡も忘れずにきれいにしたい


洗面所
鏡の水垢はクエン酸スプレーをつけてから、布でふき取るといいですね。
またメラニンスポンジで汚れを落とすこともできます。


汚れが付きやすい洗面ボウルは、中性洗剤を含ませた布やスポンジでこすって、しっかり汚れを取るようにしましょう。

排水口はゴミを取り除いてから、古い歯ブラシなどでこすっておくと、きれいにできます。



もっときれいにしたい!使えるお掃除アイテム


風呂場やキッチンなど各場所にあった洗剤は多数ありますが、ほかにも使えるアイテムは多く発売されています。

重曹

水を混ぜてペースト状にして汚れに塗ってこすり落とす、スプレーボトルに入れて吹き付けるなど、多様な使い方ができます。
重曹スプレーを作るときには、水200mlに小さじ3の重曹をよく溶かして、スプレーボトルにつめて使いましょう。



クエン酸

クエン酸スプレーにして水垢を落とせます。水100mlに対して小さじ2分の1程度のクエン酸を加えて、スプレーボトルに入れると使いやすいですよ。



メラニンスポンジ


水を含ませて汚れをこするだけで掃除ができます。
とても手軽ですが、素材によっては使えない箇所やアイテムもあります。



古い歯ブラシ


細かい部分の掃除に適しています。細かい部分専用の小さいブラシも100円ショップで売っているので、試しに使ってみるのもいいでしょう。



古いストッキング

蛇口回りをこすると、蛇口裏側に溜まった汚れまで落とせます。


伝線させてしまったストッキングはすぐ捨てず、お掃除アイテムに使い回してみてはどうでしょうか。

アルコール除菌スプレー


スプレー式になっていて、まな板や包丁、布巾などに吹き付けるだけで除菌できる便利なアイテムです。
ドアノブや子供のおもちゃにも使えますよ。

上に挙げたものの他にも、

風呂場や洗面台の排水口に着けられるごみキャッチャーなども便利です。小さなゴミをからめとってくれます。


掃除用の洗剤やアイテムには便利なものが多いですが、使用にあたっては注意すべきこともあります。
特に塩素系漂白剤やカビ取り剤の威力は強力ですが、使う場所の材質によっては合わないケースもあるので、確認してから使いましょう。
また、必ず換気しながら洗剤を使う、手袋やマスクなど必要な保護をしっかり行うなど、使用上の注意を守って使ってください。

複数の洗剤を併用して混ぜると、有害なガスが発生して危険なケースもあります。

アルコール除菌スプレーは便利ですが、引火性があるため、火気には注意が必要です。

拭き掃除に使うときは、直接スプレーせずに布などに吹き付けてからこするほうがおすすめです。
せっかくの掃除で家具や設備を傷めては大変なので、気をつけて使用しましょう。



知っておけば安心!汚れやカビの予防のコツ


水回りを使った後に、水分や汚れを残さない習慣を作ることが予防には効果的です。
汚れは長い時間が経つと落としにくくなり、カビや悪臭の原因にもなります。できるだけ汚れを定着させないようにしましょう。


・浴室や洗面所などはできるだけ換気を続ける

・ブラシやスポンジ、雑巾など掃除道具も乾燥させることで雑菌を防ぐ

・布巾なども乾かす、または替えを多く用意しておく

・壁や床、蛇口周りなどに汚れが付いた段階でさっとふき取っておく



など、こまめにできる対策をとっておくと、しつこい汚れになる前に綺麗な状態をキープできます。

まとめ


水回りには、雑菌が増える原因がそろっていますよね。
こまめな掃除や片づけで、頑固な汚れの定着を防げるようになります。

普段は忙しくて時間がない、という人が多いでしょうから、日常的なちょっとした掃除と月1回くらいの掃除を組み合わせて、衛生的な環境をキープしましょう。