中古住宅の水回りをリフォームする!注意点と費用を抑える4つのコツ
目次
失敗したくない!中古住宅の水回りリフォーム
中古住宅は安価でマイホームを持てる魅力があります。
その一方で、リフォームが必要なため、思ったよりも費用がかかるケースがあるんです。
特に水回りの設備は劣化しやすいので、リフォームが必須となります。
中古物件の購入を考えている方のために、水回りのリフォームでの注意点やコツをご紹介します。
納得の住まいを手に入れるために、役立ててください。
中古住宅のリフォームで知っておきたい注意点
物件の構造をチェック!実はリフォームが難しいケースもある
とうとう手に入れたマイホーム。
どんなリフォームをしようか、あれこれと夢が膨らみますね。
でも、建物の構造や給排水の設備の制約のために、希望通りのリフォームができないケースもあるんですよ。
住宅の構造上、耐震性のために欠かせない柱や壁、給排水のための水道管など、動かせない部分があります。
そして、キッチンなど水回りを移動させるには、給排水管を移動させるため床下に空間が必要です。
二重床の物件ならリフォームしやすいと言えます。
希望通りのリフォームができるかどうか、物件購入前にプロの意見を聞きつつ、熟考することが必要ですよ。
マンションは規約に注意!
マンションには細かい規則があり、入居者は従う必要があります。
中古マンションのリフォームの場合、いくら専有部分であっても、勝手にリフォームはできません。
規則の内容によっては水回りの移動ができない、使える素材が決まっているなどの理由で希望が叶わない場合もあり得ます。
中古マンションのリフォームでは、まず規約を必ず確認してください。
その後、業者に下見してもらい、希望のリフォームを実現できそうかどうか、確認しましょう。
また、工事する前にはマンションの管理組合の許可が必要になります。
しっかり確認しておかないと、大きなトラブルになってしまいますよ。
物件の状態にあったリフォームが必要
建物の築年数によって、必要なリフォーム工事も変わります。
おおよそ20年くらいが水回りのリフォームの目安になります。
以下の目安を参考にしてみてくださいね。
・築10年程度→水回りの設備の部分的な交換
・築20年程度→水回りの設備をすべて交換+クロス張替え
・築30年以上→給排水設備が劣化している恐れあり。内装まで全体的にリフォーム
盲点!水道管の劣化
築年数が古い物件の場合、水道管がすでに劣化していることがあります。
配水管・排水管の修繕で、予想よりも高い費用負担が発生することもあります。
見逃しやすい点なので、購入する際には確認しておきましょう。
予算オーバー?妥協して不満が残ることが多い
当然ながら、リフォーム箇所が多いと費用も高くなっていきます。
物件の購入費用ばかりに気を取られてリフォーム代金を後で考えるパターンでは、思った以上にリフォーム代金がかかることがわかり、
希望のリフォームを諦めたというケースもあるんです。
このような事態を避けるには、はじめから物件価格とリフォーム費用の総額を念頭に置いておくことが肝心です。
物件探しと並行して、リフォーム会社も選定しておくことで、両方のバランスがわかり、プランも練りやすいです。
検討している物件の補修すべき点を、リフォーム担当者から教えてもらうこともできますよ。
場所別水回りリフォームのコツ
ここからは、場所別のリフォームについて深堀していきましょう。
排水・排気の設備をチェック!キッチン
キッチンの向きを変えるには水回りの移動が必要になります。
また、排気ルートに合う位置にコンロを置くことも必要です。
つまり、建物の排水と排気の設備による制約を受けるわけですね。
建物の構造をチェックして、どこまでリフォームができるのか、確かめておきましょう。
最新のシステムキッチンに入れ替えると、すっきりしたデザインと無駄のない収納が実現できます。
ただ、サイズが大きすぎると狭く感じるようにもなります。
床面積とのバランスを考えて、無理なレイアウトはしないほうがいいですよ。
また、調理のしやすさ、片付けのしやすさなど動線を考えて選ぶほうがいいでしょう。
リフォーム後には家電製品の種類が増えていることが多いものです。
電気容量やコンセントの数や位置も重要になります。
暮らしのなかで、どんなふうに使いたいのか決めてから設計担当に相談しましょう。
浴室リフォームは給湯器もいっしょに交換!
システムバスを交換すると、バスタイムを快適に過ごせます。
ただ、あまり特殊なサイズのバスの場合、費用がかさむことになりがちです。
忘れがちですが、給湯器もあわせて交換する方が効率がいいんですよ。
換気システムも交換して、湿気をこもらせないようにしておくと、いつも清潔な状態を保ちやすくなります。
壁紙や床も替えよう!洗面台
新しい洗面台に交換することで、収納がしやすく、使い勝手が良くなります。
壁紙、床、天井などもまとめて張り替えると、ちぐはぐな感じを避けられます。
より高性能で快適なトイレを実現
便器やタンクを入れ替えることで、より性能の高いトイレを実現できます。
掃除がしやすい、節水できるなど、好みの機能をもった便器を選びましょう。
トイレは狭いので、床とのバランスをよく考えて、大きさがあった便器を選ぶことがコツです。
また排水方法や排水管の高さにあった便器を選ばないと、設置が難しいことがあります。
壁や床、紙巻器もセットでリフォームするほうが雰囲気を一新できて、おすすめですよ。
水道管の劣化には要注意!
水道管の修繕には、かなりお金がかかります。
築年数がたっている物件の場合は、特に注意してください。
知っておきたい!リフォーム費用を抑えるコツ
リフォーム費用を抑えるには、予算やリフォーム内容を決めておくことと、希望にあったリフォームを行ってくれる業者を選ぶことが大切です。
また、リフォームのための減税や助成金などもしっかり活用しましょう。
①予算の上限と優先順位を決める
リフォームでは、やりたいことが増えて予算もふくらみがちです。
まずは予算の上限を決めておきましょう。
また、優先すべきリフォーム内容や譲れない条件を決めておくことも必要です。
水回りのなかでは「キッチンのリフォームにはお金をかけるけど、浴室はグレードを下げてもいい」など、家族で希望を出し合って決めておきましょう。
②リフォーム業者選びの流れと成功のコツ
満足できるリフォームのためには、業者選びも大切です。
リフォーム業者のセンスや考えと、自分のプランがあっていなくて失敗した、というケースもあります。
自分のセンスや好みにあったデザインにしてくれるかどうかは、
リフォーム業者の公式サイトや資料で、過去の施行例をよく見ることが欠かせません。
リフォーム相談会やイベントに参加するのもいいですね。
リノベーションやリフォームの施行例が豊富、実績が多い、といった点を重視しましょう。
繰り返しになりますが、マンションの場合は規則に注意してください。
リフォームの際にも制約を受けることが多いのです。
複数のリフォーム業者を検討して、希望のプランが本当に実現できるかどうか、しっかり相談しましょう。
もちろん、見積もりも複数の会社から取って、じっくり比較してください。
大手にお願いする方がいいのか、地元の工務店に相談した方がいいのか、悩まれる方もいらっしゃると思います。
どちらも長所・短所がありますので、大手・中小の工務店どちらにも相談してみて、
フィーリングがあう会社を選んでみましょう。
・大手メーカー:知名度があるが、費用もかかる
・地域の工務店:費用は抑えやすいが、技術力は業者次第
いい業者を選ぶためには、下見の段階で要望や悩みをしっかりと聞いてくれるかが、大事なポイントです。
また、リフォーム後に欠陥が見つかった場合の連絡先、保証の範囲をチェックしておくことがおすすめです。
納得のいくリフォーム業者を選んでください。
③リフォーム代金を把握して住宅ローンを活用しよう
リフォームローンよりも住宅ローンのほうが、金利が低めに設定されています。
物件購入前にリフォーム代金込みで必要な金額を把握しておけば、まとめて住宅ローンを組むことができることもあります。
物件探しと並行してリフォーム会社を選び、プランを練って住宅ローンを使えば、より費用を抑えやすくなりますよ。
またリフォーム代金を把握しておけば、自前でリフォーム資金を用意する場合でも、金額の目安が分かります。
物件購入とリフォームはセットで考えておきましょう。
④知らないと損!リフォーム減税や補助金を使おう
リフォームを実施した方のための減税制度や、自治体の助成金や補助金を活用すれば、かなり費用を抑えることができますよ。
適用されるかどうかは、リフォーム内容やローンの内容によって変わってきます。
情報収集や専門家への相談を行って、使える仕組みをしっかり活用してください。
まとめ
水回りをリフォームすることで、中古物件をより自分の好みの住まいにすることができますね。
ただ、物件の構造やマンションの規則などにかなり制約を受けるので、よく確認することが必要です。
優先的にリフォームしたい内容と予算を決めておく、信頼できる業者を選ぶといったポイントを押さえて、素敵な住まいを実現してください。