ジメジメした梅雨到来!嫌な湿気・カビ対策はこうする。
目次
梅雨の悩み!カビを防ぐにはコツがある
梅雨はジメジメと湿気が多く、カビが発生しやすい時期ですね。
お風呂場やキッチンに発生するカビは、湿度の高い場所に発生する黒カビがメインです。
カビは不衛生なうえにアレルギーなど病気の原因になることもあります。
なるべくカビを発生させないコツと、効果的な掃除の方法をご紹介します。
カビが発生する原因を知っておこう
カビは発生する条件がそろうと、どこにでも生えてしまいます。
カビが発生する条件には栄養分、酸素、温度、湿度の4つがあります。
カビ防止のためにコントロールできそうなのは、栄養分と湿度ですね。
・カビの好きな栄養分を放置しない
・湿気をできるだけ取り除く
という2つを実践することで、カビを予防することにつながります。
そのためには、こまめな掃除と換気が大切です。
カビになる前に予防したい!効果的な湿気対策
カビを防ぐコツは、できるだけ湿気を発生させないことと、除湿して室内を乾燥させることです。
場所ごとにコツがあるので、毎日の生活で実践してみましょう。
湿気が多い場所と密封された空間は要注意!
浴室と、その近くにある脱衣所や洗面所は、入浴時の湯気がこもりやすいですよね。
キッチンでは調理時の湯気、炊飯器や食洗機の蒸気が発生します。
トイレは密室で湿気がこもりやすい場所です。
洗濯機の洗濯槽の中にカビが発生することもあります。
また窓には外気との温度差のせいで、結露が発生し、
カビにつながることが多いですよね。
洗濯物の室内干しによる湿気は、かなりの量になるので、
他の部屋にも影響を与えてしまいます。
床や畳や布団、押し入れやクローゼットの内部、
箪笥の裏側などにもカビは発生するんですよ。
毎日の湿気対策がカギ
洗濯物を干すときには、できるだけ室内干しを避けるほうがおすすめです。
ただ、梅雨の季節や雨のときには、
どうしても室内干しになることもありますよね。
そういったときは、少しでも早く洗濯物が乾くように、
エアコンや扇風機、除湿機などを使いましょう。
こまめな換気を行うためには、24時間換気システム、換気扇、除湿機、乾燥機、浴室乾燥機などをどんどん活用しましょう。
特にマンションは気密性が高いことが多いので、
風呂場などはずっと換気しておくくらいでもいいですね。
場所別の換気と掃除のコツ
浴室・脱衣所
浴室にはカビが発生する条件がそろっています。
入浴後に、石鹸カスなどの汚れを冷水で洗い流しておきましょう。
冷水にすれば暖かい湿気がこもりにくくなるので、
カビの発生の抑制が期待できます。
そして、できるだけ水分を拭き取りましょう。
浴槽の残り湯は捨てるか、再利用するなら蓋をして、湿気を高めないようにしてください。
浴室内をしっかり換気するためには、
長時間にわたって換気扇をつけておくことが必要です。
換気扇を使うときには、浴室の窓やドアを閉めて、
密室にしてから換気するほうが効果的ですよ。
また、脱衣所に扇風機を置き、
最後に入浴したときから2時間くらい風を流しておくことも、
湿気対策になります。
特に風呂場から近い洗面所などの天井に湿気がこもりやすいので、
扇風機のヘッドを上向きにして風を通すようにするのがポイントです。
普段の掃除では、風呂用洗剤をつけて浴槽を掃除して、
さらに天井もモップなどで掃除しておきましょう。
先にモップに重曹スプレーなどをつけてから掃除すると楽にできます。
浴室用防カビ剤を使う方法もありますが、
一度使ったからといってずっと防ぐわけではないので、定期的に使うといいですね。
入浴後には、洗面所や脱衣所でも、数時間は換気扇や扇風機を回すことをおすすめします。
窓があるなら窓を開けるのもいいですね。
そして、水滴や汚れを床に残さないように拭き取っておきましょう。
またバスマットもこまめに洗ったり、日に当てて干したりすることが必要です。
キッチン
キッチンでは、調理や洗いものの際には換気扇を使用しましょう。
調理時に壁や床についた汚れや水分は早めに拭き取って、
カビが好きな汚れを残さないようにしましょうね。
トイレ
トイレも換気扇を使用したり、コンパクトな除湿機や除湿剤を置いたりすることが効果的です。
電気代もあまりかからないので、できたら換気扇はつけっぱなしにしておきましょう。
洗濯機・洗濯槽
洗濯機を使わないときは蓋を開けておくと、湿気を防げます。
また衣類用の塩素系漂白剤を使った洗濯槽の掃除も、月に1回くらいを目安に行うといいですね。
窓
窓に結露ができたら早めに拭き取っておきましょう。
室内干しをできるだけ避け、結露防止グッズを使うことも対策になります。
通気孔フィルター
意外と盲点になるのが通気孔フィルターです。
通気孔フィルターにもカビは生えるので、
時々フィルターの汚れやほこりを落としておきましょう。
家具の近く
家具を置くときに壁にぴったりつけると、空気の流れが悪くなり、湿気がたまりやすくなります。
壁と家具の間に隙間を開けることがコツです。
箪笥や本棚は5センチ、冷蔵庫や洗濯機は10センチを目安に、隙間を作って設置しましょう。
押し入れ
押し入れには、すのこを敷いて空気の通り道を作ると有効です。
また押し入れやタンスの中には、除湿剤を常備しておくと、湿気を吸い取ってくれますよ。
すでに発生したカビを掃除する方法
すでに発生したカビは、すみやかに除去しましょう。
時間がたつと、どんどんカビは広がるので早めの掃除が大切ですよ。
カビの除去には、塩素系漂白剤を使う方法と、
消毒用エタノールを使う方法があるので、それぞれを紹介します。
カビを除去したい場所や素材によって、使い分けてみましょう。
塩素系漂白剤・カビ除去剤を使う方法
カビの色素を漂白する効果や、カビを消毒殺菌する効果があります。
特に黒カビの汚れに有効な方法です。
ただし、塩素系漂白剤やカビ除去剤を使うときには、
眼鏡やマスク、ゴム手袋を着用し、換気をしながら使いましょう。
強力な洗剤なので、使用上の注意を守って正しく使ってくださいね。
浴室・風呂場
風呂場のカビには、塩素系漂白剤を使うことがおすすめです。
まずはカビが生えている部分の水分を拭き取ります。
黒カビに洗剤を吹き付け、上からラップをかぶせて5分くらい経ってから
シャワーでしっかり洗い流しましょう。ラップで覆うことで、洗剤が浸透しやすくなります。
洗面所
洗面所の床に生えたカビは、メラニンスポンジでこするか、
重曹を溶かした水を吹きかけ、雑巾で拭き取るようにしましょう。
天井に発生したカビには、なかなか手が届きません。
床拭き用のワイパーなどに薄めた塩素系漂白剤を塗布し、
こするようにしてカビを除去してください。
キッチン
キッチンのタイルの黒カビには、
キッチンペーパーに塩素系漂白剤をしみこませてカビ部分に置いておき、仕上げに拭き取ります。
細かい箇所なので、ペンタイプのカビ除去剤もいいでしょう。
トイレ
トイレの便器のフチ裏の黒カビには、塩素系漂白剤をかけて、トイレブラシでこすって落とします。
またトイレタンクの中は、フタを開けてから汚れに中性洗剤をかけ、いらない歯ブラシなどでこすります。
タンク内部は細かい作りになっているので、刺激の少ない中性洗剤で掃除しましょう。
洗濯機・洗濯槽
洗濯物に黒いカビが付着していたら、洗濯槽の内部にカビが生えています。
洗濯槽用のカビ除去剤を購入して、説明書の指示に従って除去しましょう。
窓
窓枠には、ペンタイプのカビ除去剤があると、
細かい部分にまで洗剤をつけやすくて便利ですよ。
消毒用アルコールを使った方法
アルコールの殺菌効果でカビを死滅させてくれます。
木や布類など、強い洗剤を使いにくい部分のカビ取りに便利です。
ただし、漂白効果はないので、汚れまでは落とせません。
黒カビの汚れを落とすには、塩素系漂白剤のほうが適しているのです。
またアルコールは引火しやすいので、コンロなど火気の近くでの使用は避けましょう。
ニスやワックスでコーティングされた家具など、使えない素材もあるので、確認してから使ってくださいね。
カビ取りには、アルコール除菌スプレーとして市販されている商品を使うと手軽です。
カビが生えている部分に直接スプレーするとカビの胞子が舞うので、
要らない布などに吹き付けてから、掃除したい部分を拭き取るのがコツです。
布、木、畳など
布団および床、畳にカビが生えた時には、
アルコール除菌スプレーをキッチンペーパーに染みこませて、拭き取りましょう。
収納の中
下駄箱や押し入れなら、一度すべての収納物を出してから
アルコール除菌スプレーを含ませた雑巾でカビ部分を拭き取ります。
しっかり内部を乾燥させてから、収納物を戻しましょう。
壁紙
トイレや洗面所の壁紙などにカビが生えたものの、塩素系漂白剤が使えない素材の場合には、
アルコール除菌スプレーが便利です。
アルコール除菌スプレーを吹き付けたティッシュペーパーで拭き取るだけです。
それでも落としきれないカビには・・・
最終的にどうやっても落ちない頑固なカビの除去は、
ハウスクリーニングを依頼するという方法もあります。
まとめ
できるだけカビを発生させないために、ぜひ予防に力を入れたいですね。
そのためには、こまめな掃除と換気を習慣にしておきましょう。
また、発生したカビに気づいたら、できるだけ早めの除去が大切です。
やっかいなカビを取り除いて、梅雨でも気持ちよく過ごしたいですね。