先日、我が家の水道メーターが寿命を迎え、取替工事が行われました。
水道メーターの交換は何度も立ち会えるものではないので、この機会に水道メーターについて改めてまとめてみたいと思います。

水道メーターはどこにある？

皆さん、水道メーターがどこにあるかご存知ですか？
写真を見てもらった方が早いかもしれませんね。

「量水器」と書かれた蓋。誰しも一度は見かけたことがあるのではないでしょうか？
水道メーターはこの蓋の中（ボックス）に納められています。

真ん中の部分が水道メーターです。
マンションの場合は、外廊下の玄関横、パイプシャフト（パイプスペース）と呼ばれる場所に、ガスや電気のメーターと共に置かれていることもあります。

写真は主に「屋外・室外」にある水道メーターの写真ですが、水道メーターが「屋内・室内」にある場合もあります。
「えっ、室内に水道メーター？」と思われるかもしれませんが、たまにある話です。
例えば、もともと屋外に水道メーターを置いてあったけれど、イタズラされることがあるので屋内に移設した、などというケースがあるんです＾＾
屋内・室内に水道メーターがある場合は、検針や交換の際に家主の立ち合いが必要になります。

補足ですが、井戸水を使っている場所には水道メーターは設置されていません。

水道メーターの役割と仕組み

水道メーターの役割は、その家がどのくらい水道を使用したのか計測することです。

この写真では、向かって左が水道本管側／向かって右が家側です。
左にある水道本管から水を引き込み、水道メーターを通って、家の中に水が供給されています。

水道メーターには「羽根車」というものが設置されており、水道メーター内を通る水によって羽根車が回転します。
この羽根車が何度回転したのか（回転数）に応じて、水道料金が計算されるという仕組みです。
羽根車が回転すればするほど、水道料金が高くなるというわけですね＾＾

水道メーターの寿命

水道メーターの寿命は「計量法」という法律により8年と定められています。
寿命に達した水道メーターは、順次新しいものと取り替えられます。

水道メーター管理・取替え費用

日常的な水道メーターの管理は利用者の負担になりますが、
寿命を迎えた水道メーターの取替費用は誰の負担になるのでしょうか？

水道メーターの取替費用負担については、水道メーターの種類によって違います。

直読式水道メーター（一般的な水道メーター）の場合

ごく一般的な水道メーターは直読式と呼ばれ、検針員が検針に来るタイプのメーターです。

直読式水道メーターの交換は水道局の管轄なので、メーター取替えにあたって水道利用者の費用負担はありません。

電子遠隔式水道メーター

一方、水道メーターから離れた場所で検針可能な電子遠隔式の水道メーターというものもあります。
人が検針するのが困難な場所に設置された水道メーターに導入されているシステムですが、こうした電子遠隔式のメーター交換は利用者が費用を負担することになります。

他にも、マンションなどの集合住宅では一部利用者の費用負担が発生する場合や、自治体が取替え費用を負担してくれる場合がありますので、交換時の指示に従ってください。

水道メーター取替え工事

次に、水道メーターの取替え工事にまつわる疑問にお答えします。

水道メーターの取替え工事は誰がする？

取替え工事は多くの場合、水道局から委託を受けた業者により行われ、利用者（居住者）から分かる位置に身分を表すものを身につけています。

交換業者がその場で直接金銭を請求することはありませんから、“水道メーター交換詐欺”にはご注意ください。

水道メーター取替工事の所要時間

水道メーターの取替え工事は、15分ほどの比較的短時間で完了します。
取替えにあたって一時断水しますが、特に不便を感じる時間ではないのはありがたいですよね。
取替え前に業者がインターホン等で在宅確認を行いますが、誰も在宅していない場合は知らぬ間に取替えが終了していた、ということになるでしょう。

水道メーター交換直後の注意点

水道メーターを取り替える際に、水道管内部に空気が混入します。
この空気が水道管内の汚れを浮かすので、水道メーター交換直後（断水復帰後）に蛇口から汚れや空気そのものが出てきます。

そのため、断水解除後、最初に使うのは「水だけが出る蛇口 もしくは レバーが水側になっている蛇口」にしてください。
目詰まりしやすいトイレや給湯器（お湯側の蛇口）は、最後に確認しましょう。

まとめ

いかがでしたか？水道メーターがより身近な存在になりましたでしょうか。
正しく水道を使い続けるために欠かせない水道メーター。
普段目にする機会はあまりありませんが、間違っても水道メーターボックス内にゴミを捨てたり、壊すようなことをしないようにしてくださいね。
そして、検針員さんが検針しやすいよう、なるべくメーターボックス周りはすっきり綺麗にしておきましょう＾＾