配水塔(給水塔)を知っていますか?

ご存知の通り、私たちが普段使っている水は、浄水場で浄化された水ですよね。
水道管を通って家の蛇口まで水が届いているのは想像できますが、その過程で水が通る「配水塔(給水塔)」という設備をご存知ですか?

特殊な設備でどこにあるのか分からない方がほとんどだとは思いますが、数は多くないとはいえ、実物の排水塔を見ることができます。

排水塔の役割を、東京都三鷹市にある排水塔の写真とともにご紹介します。

配水塔(給水塔)とは

配水塔(給水塔)とは、浄水場で作られたきれいな水を、各戸(各施設)に給水する前に貯めておくための巨大なタンクです。

見た目は写真のような円筒形のものから、球の形状をしたもの、タワー状のものなどがあります。コンクリートで作られたものからレンガ製のものまで、時代に合わせて多くの配水塔(給水塔)が世界中で作られました。

配水塔(給水塔)の役割

これらの配水塔(給水塔)の役割は、内部に水を貯め、給水する際にはスムーズに水が流れるように水圧を与えることです。

蛇口をひねると水が出てくるのは、水道管の中の水が水圧によって押し出されてくるからです。
途方もない数の水栓から水を出すには、相当の水圧が必要になります。

そこで、この配水塔(給水塔)のように巨大で背の高いタンクを作り、莫大な量の水をタンクに溜めて押し出すことで、水圧を確保しているのです。

減っていく配水塔(給水塔)


<ドイツの給水塔>

役割だけでなく、歴史の重みを感じる見た目から、ランドマークとしても人気の高い配水塔。
東京近郊で見られる配水塔(給水塔)として人気が高いのは「駒沢給水所配水塔」などです。
歴史を感じさせるレトロな外観は、ファンでなくとも足を止めて見上げてしまうでしょう。

ですが、趣きのある外観の配水塔(給水塔)は年々減っていっています。

配水塔(給水塔)が減っていく理由

歴史のある配水塔(給水塔)が減っている理由としては、塔の老朽化と技術革新が挙げられます。

レンガや、時に木材で作られた配水塔(給水塔)は、時代の流れと共に当然老朽化していきます。
近代的な外観・素材を使った新しい配水塔が作られ、古いものは順次解体が進められるか、単に歴史を物語る建造物として残されているのです。

技術革新も見逃せません。
古い配水塔(給水塔)は、水圧を得るために高さを出し、主に重力を利用していました。
ところが、水を組み上げて押し出す方法が機械式のポンプに置き換えられることで、伝統的な配水塔(給水塔)は役目を終えかけているのです。

東京から行ける!ダイナミックな配水塔(給水塔)を見学しよう

伝統的な様式で、すでに使用されていないものであれ、近代的なものであれ、東京には配水塔(給水塔)がたくさんあります。
試しに、Google Mapで「配水塔(または給水塔)」と検索してみましょう。
足を運べる範囲に、いくつかの配水塔(給水塔)が見つかるはずです。

特に、上述の「駒沢給水所配水塔」は外観に趣きがあり、歴史的な視点からも面白い発見があると思います。
何かの機会にぜひ訪れてみてください^^
※ただし、敷地内に入ることはできません。

三鷹市の配水塔に行ってみた

さて、弊社から一番近い配水塔といえば、東京都三鷹市にある「東京都水道局 上連雀給水所」でしょう。


住所:東京都三鷹市上連雀9-41-4

連雀通り沿いにあり、巨大な2つのタンクがお出迎えしてくれます。
中の見学はできませんが、沿道から見上げるだけでもその迫力に圧倒されますよ。
造りは近代的なコンクリートです。

こうした施設はもっと人里離れた広い場所にあるイメージかと思いますが、意外と住宅地の中にあります。
住宅やマンション、商店の中に突然大きなタンクが現れるので面食らってしまいますが、実はとても身近な存在なんだなとも気づかされます。

まとめ


私たちの生活に欠かせない水道。
いつでも十分な量の水を供給するため・火災や地震といった非常時にもすぐに対応するため、給水塔のような施設が人知れず日夜稼働しています。

一体何のための施設なのか聞かないと分からないものですが、私たちの生活を支えてくれている存在です。
ぜひ一度、自宅周辺の給水塔をリサーチしてみてくださいね。