トイレの詰まり修理が◯十万円!?高額ボッタクリ請求被害にご注意!
先日、テレビを見ていて驚きのニュースが流れていました。
夜にトイレが詰まったので業者を呼んだところ、修理費用として70万円を請求されたというのです!
目が飛び出る高額請求ですが、人の困り事につけこみ、こういった高額な工事料金をふっかける業者はいます。
そういった高額請求被害にあわないためにお伝えしたいことをまとめました。
目次
トイレの詰まりで70万円!?被害のあらまし
ニュースの概要はこうです。
高齢のお母様と暮らす依頼人。夜中にトイレが詰まって水浸しになり、慌ててネットで業者を探しました。
検索結果の一番上に出てきた業者でいいだろうと電話をかけて呼んだところ、
「トイレを取り外さないと直せない」と言われたそうです。
そして、トイレを外した段階で「修理費用は70万円です」と言われ、唖然とするしかなかったとのこと。
トイレを外し、依頼者が自力では復旧できない状態で修理費用を伝えるのが、あくどいですよね。
修理代金の明細には「脱臭剤散布」「壁クリーニング」など、よく分からない項目が数万円〜数十万円単位でずらっと書かれていました。
こうした高額請求の被害にあってしまうのには、いくつか理由があります。
冷静な判断ができない心理状態
トイレが詰まって水があふれているとき、冷静でいられる人はほとんどいません。
トイレの詰まりに限らず、家の水栓から水がドバドバ出てきたり、床や壁が水でびっしょりになっていたら、誰でも頭が真っ白になるのではないでしょうか。
こういうとき、普段なら考えられることも考えられず「とにかく誰でも良いからすぐに修理できる人に来てもらいたい」という思いで頭がいっぱいになります。
スマホなどで検索してパッと目に入った業者に、吟味することなく電話してしまいますよね。
とにかく直してもらわないと、生活が困ってしまう
業者に見てもらい、たとえ高額な修理費用を提示されたところで、とにかく修理してもらわないことには生活が困ってしまいます。
上の例に挙げた被害者の方も、自分以外に高齢のお母様がいて、一晩トイレが使えないことに危機感を覚えたことでしょう。
ご近所さんにトイレを借りる時間帯ではないし、コンビニなどで借りるにしても、高齢者と一緒の移動では間に合うかどうか分かりません。
そういった様々な不安から、高額な修理費用に泣き寝入りするしかないパターンに陥ってしまいます。
深夜対応は確かに割高だけれど…妥当な金額というものがあります
夜中に緊急対応してくれる業者が深夜料金を取ることは、別におかしいことではありません。
タクシー、レストランなどでも、深夜のサービス料が別途かかるのは普通ですよね。
ただし、そこには「妥当なライン」があるはずです。
特に決まりはないので業者の裁量で決められていますが、数十万円も加算するのは考えものです。
高額請求の被害者にならないために気をつけたい3つのポイント
家の設備が壊れた上に高額請求…まさに泣きっ面に蜂状態ですが、
こういった高額請求の被害者にならないためにできることは何でしょうか?
ポイントを3つにまとめてみました。
ポイント①:冷静になり、状況を客観的に判断する
トイレや水栓などの設備が故障したとき、まずは冷静になります。
その問題は、すぐに業者を呼ばなければいけないものでしょうか?
例えば、水栓から水が吹き出しているならば、止水栓を閉めたり水道メーターのバルブを絞って、一時的に水が出ない状態にできます。
朝まで水が使えないのは不便かもしれませんが、飲み水は冷蔵庫にペットボトル飲料などがあるかもしれません。
トイレが使えなくても、みんな寝静まっているならとりあえず使えなくても良いですし、
非常時用の携帯トイレが家のどこかにありませんか?
コンビニが近くにあるなら事情を説明して借りるのも仕方ないでしょう。
このように、自分ができる範囲の対応を取って、翌日以降に業者を手配すると、法外な高額請求に泣く可能性を低くできます。
ポイント②:パッと目についた業者に飛びつかない
すぐに業者を呼ばなくてはいけない状況だとしても、ネット検索でパッと目についた業者に飛びつくのは危険です。
深夜対応を行う業者はいくつかヒットするでしょうから、何時間もチェックすることはできなくても、否定的な口コミが多くないかサッとチェックすることはできるはず。
また、緊急時に業者を選ぶ必要がないように、普段から「緊急時にはここに連絡する」という自分たちなりの連絡網を作っておけば、焦る必要はありません。
ポイント③:業者の作業前に、可能な限り金額の確認をする
水道業者の本音として、「状況を見てみないと具体的な修理金額は提示できない」というのは本当です。
思っていたより深刻なのか、そこまでひどくない状況なのか、電話口だけでは判断できません。
そのため、数千円〜数万円の深夜出張料がかかるのは仕方ないでしょう。
ただし、実際に現場を見てもらった時点で、総額いくらくらいかかるのか、ある程度の価格は出してもらいましょう。
常識外れの金額を提示されたら、断る勇気も必要です。
もし高額請求の被害にあってしまったら?ここに相談しよう
万が一、高額請求の被害に遭ってしまったら、誰に相談すれば良いのでしょうか?
水回りだから水道局かな?と考えるかもしれません。
残念ですが、水回りの設備の不備は居住者が対応する範囲ですので、話を聞いてくれることはあっても、業者に対して一緒に戦ってくれることはありません。
色々な事例を調べると、裁判沙汰になって事態が長期化しているケースもあるようです。
一番相談に乗ってもらいやすいのは、「消費者ホットライン」でしょう。
局番なしの「188(いやや!)」に電話すると、具体的な解決策や対処法を相談できます。
細かく範囲が分かれていますので、お住まいの地域に近いところへ連絡をとってみてください。
こちらは東京都の消費生活センター一覧です。
まとめ
緊急性の高い場面で高額請求、被害にあうと、その後の対応が長期化し、疲弊してしまうことが分かっていただけたかと思います。
消費生活センターの話にも触れましたが、何よりもまずは「被害にあわない」のが一番です。
緊急時にどうすれば良いのか、時間をとって考えておきましょう。必ず非常時の助けになりますよ。