【行ってきた】「虹の下水道館」をご存知ですか?
弊社ではこれまで、東京都内を中心に「水道」にまつわる施設を訪問し、レポートしてきました。
ふと、上水道関連の施設ばかりだなぁと思い、反対に下水道関連の施設はないかと調べてみると…
東京都虹の下水道館という施設を見つけました!
探せばあるんですね〜^^
ということで、今回は「東京都虹の下水道館」訪問ブログです!
目次
東京都虹の下水道館・概要
所在地:〒135-0063 東京都江東区有明二丁目3番5号 有明水再生センター5階
アクセス:りんかい線「国際展示場」駅徒歩12分(「お台場海浜公園前」駅も使用できます)
入館料:無料
休館日:月曜日、年末年始
初めにこの建物を見たとき、思わず「えっ…!」と叫んでしまいました。
大階段を登ったところに現れる巨大なビル。
こ、ここが下水道館!?今まで見たどの施設より巨大で立派!
1日で周りきれるのか不安になったのですが…よく確認すると、この巨大な建物の5階部分が「虹の下水道館」とのことでした。
(ちょっとだけホッとしました笑)
「東京都水の科学館」から徒歩5分程度のところにあるので、2カ所をはしごするのもおすすめですよ^^
ノベルティをいただきました
受付を済ませると、下水道館特製のノベルティがいただけます。
「マンホールカード」と、「しおり」です。
木製のしおりは、木製定規とどちらか一方を選べます。
こういった施設で色々とサービスしてもらうことに慣れてきてしまっていますが、やはりノベルティが豪華ですよね。ありがとうございます!
近所のマンホールを探してみよう!
虹の下水道館では、全国の個性豊かなマンホールがポスターになっていました。
(弊社・福田設備がある小金井市のマンホールもしっかり載っていました)
(自分が住んでいるところや、故郷のマンホールを探すのも楽しい!)
あまり詳しくないのですが、マンホールカードはコレクターがいるほどファン層が厚いと聞いたことがあります。
これだけオリジナリティがあるのなら、全国のマンホールカードを集めたくなる気持ちも分かる気がしました^^
下水道管の中に入っちゃった!?
下水道館に入ってすぐのところに、下水道管を模した展示があり、カメラで映り込むことができます。
(今はまったく撮りませんが、プリクラの機械を思い出して懐かしい気持ちになります)
(水が落ちてきた!!…滝行?)
人を認識して、落ちてきた水がしぶくんです。芸が細かいです!
下水道管の展示の裏手には、下水の流れをカラフルな模型で分かり易く説明した展示もあります。
こうしたパネル展示もあるのですが、3Dの模型があるとさらに理解が深まりますよね。
VR体験や職業体験…体験型の学習が面白い!
下水道館の特徴は、体験型の学習が多いことでしょうか。
VR体験だなんて、最先端ですよね。
(残念ながら、現在はコロナウイルスの感染防止のため中止)
(高圧洗浄体験もできますし…)
(本格的な下水処理施設の操作体験もできるようです!)
普段目にすることのない下水処理の現場だからこそ、体験型の学習が必要とされるのかもしれません。
主にキッズ対象の体験コーナーですので、社会科見学などにもうってつけです^^
一番面白かったのはコレ!下水の流れを目で見られる
私が個人的に一番面白かったのは、館内に一部露出している(透けて見られる)下水管でした!
(このように、一部が見られるようになっています)
(館内なのに道路のようになっていて楽しいです)
(量水計まである!)
館内には家庭の水回りが再現されており、お風呂やトイレ、洗面台の水を流し、下水がどのように流れていくのか観察することができるのです。
(蛇口をひねり、水を流すと…)
(透明の下水管のなかを、水が流れていきます!)
こんな管が館内中に張り巡らされており、流れた水を追跡する楽しみもあります^^
啓蒙映画、展示なども
お願いすると放映していただける、啓蒙的な短編映画もありました。
どれも10分未満と観賞しやすく、ミステリー調・ほのぼの調など、色々な角度から下水道の大切さを学べるようになっています。
こちらも印象的な展示でした。
下水道に流れてくる様々なゴミです。
タバコのフィルターは、よく捨てられているところを目撃することがありますが、ペットボトルやトイレットペーパーの芯などなど…。
当たり前ですが下水道はゴミ箱ではありません。下水処理の妨げになるものをぽいぽい捨てるのは絶対ダメです!
そして衝撃的なのが左の「オイルボール」ですね。
下水道に流れる油が固まり、他のホコリやゴミと一緒になって固まったもの。
こんなのが下水道管の中に滞留すれば、下水処理の妨げになるのはもちろん、下水道管の痛みも進めてしまいます。
外で下水にポイ捨て…なんてしませんが、家庭の下水に流すものへの意識を高めたいと思いました。
フライパンなどの油汚れはなるべく拭き取って、少しでも処理の負荷を軽減させたいものです。
下水道管更生工法〜SPR工法〜
もうひとつ印象的だったのが、下水道管の更生方法(道路を掘らずに下水道管を補強する工事)の展示です。
SPR工法という、
古い下水道管の中に新しい管を入れて、管と管の間を埋める更生方法の紹介がありました。
実物の下水道管が間近で見られるのです…が!ここは撮影NGでした。
館内は冷房が効いていて涼しいのですが、下水道管の前に立つと…またもう一段階空気が冷たくなるのです。
じっと見ていると吸い込まれていきそうな、ぽっかり開いた黒いトンネルのような下水道管。
人知れず私たちの出した下水や雨水を流し、循環させてくれているんだなと実感しました。
まとめ
初めてお邪魔した虹の下水道館。
コンパクトな作りで見やすいので、近くの公園などに行った際に寄ってみるのをおすすめします。
ぜひ、下水道管の実物をナマで見てください^^
上水関連の施設は結構回って知識を得たつもりでいましたが、下水関連を含めるとまだまだ知らないことがたくさんあるのだと痛感します。
当たり前ですが、水を使ったあと、誰かが排水を処理してくれているから、私たちの生活は成り立っているのですよね。
これからもより一層、下水を含む環境への意識を高めていきたいと思ったのでした。